先生の魔法(教え込むのではない学び)
クイズ番組みた~い
子供たちが一生懸命に勉強に取り組む廊下を歩くのは、いろいろなことが肌で感じられる瞬間でもあります。
元気にやっているなとか、
さすが高学年は落ち着いているなとか、
今日は、この子がちょっと落ち着かないなとか・・・。
そんな時に、
子供たちが、楽しそうに先生の問いかけに反応し、真剣にノートに向かっている光景に出会いました。
分数で表す学習です。
先生の指導で、子供たちは今までの学習を思い出し、「白いテープは赤いテープの2倍です」と授業が進んでいきます。
次に先生からの投げかけで、「さて、じゃ、赤いテープは」との問いかけに
「はんぶ~ん」と元気に答えが返ってきます。
そうだねぇ、それを「算数の言葉にしてほしいの」って・・・。
その雰囲気が実に良いんです。
話し方や課題の出し方を工夫して、子供たちを上手に引き込んでいくたびに、早く先へ進みたいって気持ちが盛り上がり、子供たちは、「クイズみた~い」ってのりのり。
「じゃ、ノートに書いて」と言われたとたん、子供たちは待ちきれない思いから解き放たれたようにノートに答えを一気に書き込んでいきます。
クイズだと思っているので、ちょっと手で隠しながら・・・。
そして私が近くに行くと、そっと、そして自慢げにノートを見せてくれるんです。
授業は生き物だとよく言います。
同じ指導の案を作って授業を進めても、決して同じ授業にはなりません。
子供たちのやる気を引き上げ、学ぶことや気づきに喜びを覚えられるように、場の雰囲気を感じ取りながら絶妙の問いかけで授業を進める「先生の魔法」があります。
「AIが発達しても、教師の仕事は絶対になくならない」そう自信を持って言える世界が学校のあちらこちらにあります。