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先生の魔法(教え込むのではない学び)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2021年2月12日更新

クイズ番組みた~い

 子供たちが一生懸命に勉強に取り組む廊下を歩くのは、いろいろなことが肌で感じられる瞬間でもあります。

 元気にやっているなとか、
 さすが高学年は落ち着いているなとか、
 今日は、この子がちょっと落ち着かないなとか・・・。

 そんな時に、

子供たちが集中して学習している風景

子供たちが、楽しそうに先生の問いかけに反応し、真剣にノートに向かっている光景に出会いました。

黒板に書かれた課題

 分数で表す学習です。

 先生の指導で、子供たちは今までの学習を思い出し、「白いテープは赤いテープの2倍です」と授業が進んでいきます。

 次に先生からの投げかけで、「さて、じゃ、赤いテープは」との問いかけに
 「はんぶ~ん」と元気に答えが返ってきます。

 そうだねぇ、それを「算数の言葉にしてほしいの」って・・・。

 その雰囲気が実に良いんです。

 話し方や課題の出し方を工夫して、子供たちを上手に引き込んでいくたびに、早く先へ進みたいって気持ちが盛り上がり、子供たちは、「クイズみた~い」ってのりのり。

 「じゃ、ノートに書いて」と言われたとたん、子供たちは待ちきれない思いから解き放たれたようにノートに答えを一気に書き込んでいきます。
 クイズだと思っているので、ちょっと手で隠しながら・・・。

 そして私が近くに行くと、そっと、そして自慢げにノートを見せてくれるんです。

 授業は生き物だとよく言います。

 同じ指導の案を作って授業を進めても、決して同じ授業にはなりません。

 子供たちのやる気を引き上げ、学ぶことや気づきに喜びを覚えられるように、場の雰囲気を感じ取りながら絶妙の問いかけで授業を進める「先生の魔法」があります。

 「AIが発達しても、教師の仕事は絶対になくならない」そう自信を持って言える世界が学校のあちらこちらにあります。