青い目の人形
「青い目の人形」レイラ 日米友好の懸け橋
昭和2年,日米両国の親善を願い,アメリカ合衆国の子どもたちの友情をこめて,およそ1万2千体もの「青い日の人形」が日本の子どもたちに贈られました。
青い日の人形の返礼として,日本からはアメリカ合衆国へ58体の人形が送られました。このうちの1体「ミス北海道」と名づけられた返礼の人形は,アイオワ州ダペンポート市ダペンポート美術館に保管されているようです。
「青い日の人形」は,シドニーリレイス・ギユリツク博士の考えた「人形計画」により,アメリカ合衆国から寄贈されたものです。ギユリツク博士は,「平和と友情の精神」を次代に向けて育てていくためには,子どもの世代からの国際交流が必要と考えたのです。「世界の平和は子どもから」の理念を掲げ,日本へ友好の手をさしのばそうとしたのです。この意を受けて、日本では財界の長老であった渋沢栄一氏が中心となり、文部省も協力しこの取り組みが進められました。
しかし、太平洋戦争(第二次世界大戦)中に、アメリカを敵視する風潮の下で、敵の国の人形としてその多くが処分されたといいます。1万2千体の人形のうち、現存するのは300体に満たないということです。
八雲小学校に寄贈された、1体は、奇跡的に戦禍を免れた貴重な人形です。
八雲小学校の人形は「レイラ」ちゃん。
とってもかわいらしいお人形です。
5年生が道徳の授業で渋沢栄一氏のことを学習した後は、たくさんの子供たちがレイラちゃんに会いに来ます。また、遠方からわざわざ会いに来てくれる方もいます。今でも、多くの人々に平和と友情を伝えてくれているのです。
ちなみに、レイラちゃん。横にすると目を閉じて眠るんですよ。
レイラちゃんは、現在、校長室で、地元の方が好意で作ってくれたケースで大切に保管されています。
かわいらしいドレスの他に、これもおそらく地元の方が寄贈してくれたと思われる着替えの服もあります。
ぜひ一度、レイラちゃんにも会いに来てください。