どう答えているかを読み解く(学力調査の採点作業)
点数を出すだけではない重要な作業なのです
子供たちが下校し、教室の消毒作業を終えた先生方が、続々と多目的室に赤ペンを持って集まってきました。
グループに分かれて作業をしています。
手元には、先日、6年生が行った、「学力学習状況調査」の回答用紙があります。
毎年、こうして、試験が終わった後、本校では、職員総出で採点作業を行っています。
いつもの年は、全国の集計結果が来る前に、自校で採点して、その回答の傾向を確認して、少しでも早めに指導の工夫改善に生かしているのです。
しかし、今年は、全国一斉の試験が中止になってしまったので、全国の採点も行われません。
この採点が、そのまま本校の今回の学力学習状況調査の結果となります。
簡単な記号の回答は確実に採点できるのですが、難しいのは記述の解答欄です。
子供たちの記述の意図を読み取りながら、示された採点基準に合致しているか、複数で確認しながら採点を行っています。
実は、最近の学習は、この「記述の部分」がとても重要になっているのです。
単に答えを出すだけではなく、「どうしてこうなるのかを説明できること」が重要な学びの内容となっています。
ですからこの部分の回答が、どのような傾向にあるのかは、学校が指導したことのバロメーターでもあるのです。
この回答作業を全員で行うことは、単に得点を出すだけではなく、本校の子供たちの傾向を先生方が知るために重要な意義を持つのです。
「答えはあっているのに、説明できていないなぁ・・・。」とか、
「どうしてこういう説明になっているのだろう・・・。」とか・・・。
先生方の真剣な作業が続きます。