学びはまねる(書写の指導から)
教えたことが「学び」になるとき
書写。習字の時間。
初めて筆を持った3年生の作品が廊下に掲示されています。
なんてったって、初めて筆を持つ子も多いので、初めは、文字ではなく、筆に慣れる練習。
そして、一や二など・・・。
漢字はすでに一年生で習っている字ですが、筆の運びや止め、はねなどの基本を学びます。
こうして考えると、いろいろなコンクールに出す作品は、およそ3年生のレベルをはるかに超えた高い技能の集大成だということが分かります。
そして、六年生。
見事に筆を走らせて作品を仕上げています。
さらに、
先生の「出来上がった作品を、隣の教室に置いてきてぇ~」という指示で、子供たちは、一番の作品を選んで隣の部屋の新聞紙の上に並べます。
その時にです・・・。
指示は、「作品を置いて来る」だけなのですが、「〇〇君の作品が上手。」「ここのはね、どうしたらこうなるんだろう?」・・・などと、並んだ作品を、自分の作品と見比べて、互いに感想を言い合っています。
この時間が実はすっごく大事な感じがするのです。
学ぶの語源は、まねるだという説もあります。
ほかの良いところを見つけ、自分のものにする。そして、それは、誰かから言われるのではなく、自分から進んでできるようになって初めて、学習が完成すると思うのです。
教えが、学びにかわった瞬間です。