【第10回】再生可能エネルギーについて~地熱発電2~
再生可能エネルギーについて
~地熱発電2~
前回、地熱発電は色々な要因が理由であまり普及していないということをお伝えしましたが、今回は、その要因と解決のための施策を掘り下げてご説明したいと思います。
地熱発電は地表から井戸を掘ることで、地下深くにある高温・高圧の蒸気や熱水を取り出す必要がありますが、その井戸を1本掘るのに数億円という費用が必要です。加えて、実際に掘削を行っても蒸気や熱水を確実に掘り当てられるわけでなく、その高いリスクとコストが地熱発電の普及を妨げている要因の一つとなっています。
そこで、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、地熱資源を確認するための地質調査や掘削調査など、リスクの高い初期調査に関して出資や債務保証等の支援を行ったり、JOGMEC自らが地熱資源のポテンシャル調査を行い、調査データを開発事業者に提供したりするなどして、開発のリスクとコストの低減を図っています。
実際に町内でも、過去に鉛川地区と熊石地区でJOGMECの支援を活用した事業者により掘削調査が実施されています。
掘削調査の様子(鉛川地区) 仮噴気試験の様子(鉛川地区)
しかし、どちらの地区の掘削調査も、実際に発電にはつながっておらず、地熱発電事業の難しさをが分かります。
次回も引き続き地熱発電が普及しない要因と解決のための施策をご説明したいと思います。
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