【第2回】脱炭素で地球環境を守ろう!
なんで「カーボンニュートラル」の取り組みが必要なの?
現在、カーボンニュートラル※は、国を挙げた取り組みとなっています。そもそもなぜカーボンニュートラルの取り組みが必要なのでしょうか。
それは、「地球温暖化」に対する気候の変動が原因となっています。
地球は太陽の放射熱によって暖められ、その一部を宇宙に放出することで冷却されています(下図参照)。
【出典:環境省「STOP THE 温暖化2012」】
地球表面の温度は、このエネルギーバランスによって決まりますが、その際に大きな役割を果たしているのが、大気中の二酸化炭素やメタンなどの「温室効果ガス」と呼ばれる気体です。
温室効果ガスは、地表から放出された赤外線を吸収し、その一部を再び地表に放射することによって、地球の温度を生物の生命維持に適した状態に保っています。
しかし、産業革命以降、人間は化石燃料(石炭や石油など)を大量に燃やして使用することで、大気中への二酸化炭素の排出を急速に増加させてしまいました。このため、温室効果が強くなり、地表面の温度が上昇、これが「地球温暖化」と呼ばれるものです。
このまま何も対策せず、地球温暖化が進行すると、近年発生しているような激甚(げきじん)な豪雨・台風災害の発生や猛暑の頻発(ひんぱつ)など異常気象が多発し、私たちの生活に大きな影響を与える原因となってしまいます。
地球温暖化の進行を食い止めるための対策として、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の取り組みが必要となっております。
※カーボンニュートラルとは「排出を全体としてゼロ」という意味で、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにするということです。
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