国道5号線八雲町通過の心得
八雲の道は一直線、どこまでもまっすぐな道が続き北海道だなァ~と実感・体感できる道路です。有珠山を背にした内浦湾(太平洋)と本道では珍しい「道南杉」と呼ばれる杉林の間をただひたすら1時間以上も真っ直ぐに進む、そんな道です。自然とあくびも出てくるわけです。まして疲れていたらなおのことです。歩いている人は少ない、原野と海の中を真っ直ぐと続くのですから、食事の後はもう眠いし、急いでいる人ならこの間で、一気に時間を短縮しようと頑張ってしまうのです。お巡りさんの目がないと思ったら80~100km/hの速度で行ってしまう人も珍しくありません。何たって、真っ直ぐなのですから、大丈夫と思う人が多いのです。
落とし穴1
正面衝突での死亡事故多発の道!
居眠りや追い越しで毎年多くの人が亡くなっています。
落とし穴2
晩秋から冬期間はブラックアイスバーンの道!
山と海からの風が路面をピカピカにしています。
ちょっと見には判らない魔物が潜んでいます。
おねがい
- あなたの家族が悲しむ姿を見せないで。
- 八雲で一休み、深呼吸。(ユーラップ川には沢山の鮭が上る自然豊かなところです。ちょっと時間をとってください。)
- ゆとりを持った旅行計画を!(八雲は温泉がたっぷりのお宿があります。海と山の幸でリラックスして明日のプラン作り。)
レッドカード
お巡りさんは、ハイテク機器を駆使して24時間交通違反にガードを固めています。
うっかり反則でもレッドカードです。安全運転をお願いいたします。
お買い物、お食事案内
八雲町は交通のアクセスポイント、国道上には大型店舗が集中しています。ちょっと降りてお買い物で一息ついてください。
国道5号線八雲町の交通事情
交通違反に見る特徴
高速度違反が圧倒的に多い
- 速度超過30~40kmと高く、即免許停止となるドライバーが多い
- 高速度違反は、現行犯逮捕をする事がありますが、多くの方は、「まさか!」と思っているようです。
追い越しのための通行区分違反が目立つ
国道5号線は、本道の大動脈で交通量も多いのですが、危険・禁止場所を数百メートルにわたって右側通行する違反が目立ちます。
交通事故に見る特徴
- 死亡・重傷事故直結型である。
- 物損事故でも、死亡事故に間一髪の状態である。
写真で見る事故の形態
大型車と普通乗用車の正面衝突事故
(原因)
- 無理な追い越し運転
- 高速度によるハンドル操作のミス
- 雨天・アイスバーンでの滑走
路外転落事故
(原因)
- 高速度によるハンドル操作のミス
- 脇見運転によるもの
自己・事故防衛
- 先ずは、速度に注意した安全運転をしよう。
- 霧や曇天・雨天時はライトを「早め点灯」等して自分の存在を相手に知らせよう。
- 真っ直ぐな道だからこそ、途中で休憩して感覚をリスフレッシュさせよう。
- シートベルトは忘れずに。もちろんチャイルドシートもです。
- ゆとりある運転計画、眠くなったら一寸休憩。
ブラックアイスバーンを知ろう
晩秋から厳冬期にかけ、一見路面は舗装路が濡れているように見えますが、実は昼間に溶けた雪水が氷となり、黒いアイスリンクになった状態のことです。やっかいなことに、一部の区間では舗装路ため、その感覚でこの上を通過し、追い越しをするのですから危険きわまりないわけです。くれぐれもご注意してください。毎年多くの方が不幸な事故に遭遇しています。
交通事故発生時の刑事手続き
交通事故が発生した場合は次のような捜査が開始されます。
急ブレーキと衝撃
交通事故は一瞬の内に起きて激しい衝撃で身体に被害をおよぼすと思われがちですが事故になるまでには一定のプロセスがあり、それを認識することで回避または軽減することが出来ます。
危険発見から、制動開始までの経過
危険状態の発見
- アクセルから足が離れる空走距離(通常約1秒)
- ブレーキに足が乗る
- ブレーキの踏み込み作動
空走距離
速度 | 空走距離 |
---|---|
20km/時 | 6メートル |
40km/時 | 11メートル |
60km/時 | 17メートル |
80km/時 | 22メートル |
制動から停止まで
- 制動の開始
- 摩擦力による減速
- 停止
制動・停止距離
速度 | 空走距離 | 制動距離 | 制動停止距離 |
---|---|---|---|
20km/時 | 6メートル | 3メートル | 9メートル |
40km/時 | 11メートル | 11メートル | 22メートル |
60km/時 | 17メートル | 26メートル | 43メートル |
80km/時 | 22メートル | 46メートル | 68メートル |
100km/時 | 28メートル | 72メートル | 100メートル |
シートベルトと衝撃力
- 交通事故の被害は衝撃力に関係しています。手足で支えきれるような気がしますが、それは時速7kmまで。
- 人間が自分の体重を支えられる限界は、大人で150kg程度。時速10kmでの衝撃力は約170kgです。「車に乗ったらシートベルト」は常識です。