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四種混合ワクチン

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2025年3月5日更新

接種時期

第1期初回

生後2か月から1歳までの間に20日から56日の間隔をおいて3回接種。

第1期追加

初回接種(3回)終了後、12か月から18か月の間隔をおいて1回接種。

第2期

二種混合(DT)

※第1期はB型肝炎・小児用肺炎球菌・ロタ・ヒブと同時接種を行うことが出来ます。

ワクチンの種類

不活化ワクチン

病気の説明

ジフテリア

 ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。1981年にワクチンが導入され、現在患者発生数は年間0~1人程度ですが、ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ず保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
 感染は主にのどですが鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜ができて窒息死することがある恐ろしい病気です。発病2~3週間後には、菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。

百日せき

 百日せき菌の飛沫感染で起こります。1948年から接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。最近、長びくせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となり重症化する例がありますので注意しましょう。
 百日せきは普通のかぜのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、唇が青くなったり、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こします。乳児では命を落とすこともあります。

破傷風

 破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入り感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。患者の半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。また、お母さんが抵抗力(免疫)をもっていれば、出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。

ポリオ(急性灰白髄炎)

 「小児マヒ」と呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は、予防接種の効果で国内での自然感染は報告されていません。しかし、現在でもインド、パキスタン、アフガニスタンなどではポリオの発生がみられ、これらの国々から飛び火したケースで日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性があります。
 口から入ったポリオウイルスは咽頭や小腸の細胞で増殖します。小腸の細胞ではウイルスは4~25日間(平均7~14日間)増殖すると言われています。増殖したウイルスは便中に排泄され、再びヒトの口に入り抵抗力を持っていないヒトの腸内で増殖し、ヒトからヒトへ感染します。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスに感染すると100人中5~10人は、かぜ様の症状があり、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれます。また、感染した人の中で、約1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起し、一部の人にはその麻痺が永久に残ります。また、呼吸困難により死亡することもあります。

副反応について

 注射部位の発赤、腫脹、硬結(しこり)などの局所反応が主で、硬結は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。

予診票の色

濃いピンク色