BCGワクチン
接種時期
生後5か月から8か月までに1回接種。
ワクチンの種類
生ワクチン
病気の説明
結核菌の感染で起こります。わが国の結核患者はかなり減少しましたが、まだ2万人を越える患者が毎年発生しており、大人から子どもへ感染することも少なくありません。また、結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことができないので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症や、結核性髄膜炎など重い後遺症を残す可能性があります。
副反応について
接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。通常放置して様子をみてかまいませんが、ときにただれたり、大変大きく腫れたり、まれに化膿して自然にやぶれてうみが出ることがあります。その場合には医師に診てもらってください。
また、お子さんが接種前に結核菌に感染している場合は、接種後10日以内にコッホ現象(接種局所の発赤、腫脹及び化膿が現れ、通常2~4週間後に発赤や腫脹がおさまり、消炎、瘢痕化する一連の反応)が起こることがあります。通常の反応の発現時期(概ね10日前後)と異なり、早い段階で発現します。コッホ現象と思われる反応がお子さんに見られた場合は、医療機関を受診してください。この場合、お子さんに結核をうつした可能性のあるご家族など身近な方々も医療機関でのチェックが必要になります。
BCGワクチンについて
BCGは牛型結核菌を弱毒化してつくった生ワクチンです。
BCGの接種方法は管針法といってスタンプ方式で上腕の2カ所に押しつけて接種します。接種したところは、日陰で乾燥させてください。10分程度で乾きます。
接種後10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後1か月頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。これは異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。自然に治るので、包帯をしたり、絆創膏をはったりしないで、そのまま清潔に保ってください。
ただし、接種後3カ月を過ぎても接種のあとがジクジクしているようなときは医師に診てもらってください。
予診票の色
水色
厚生労働省ホームページ
詳しい情報は厚生労働省ホームページ<外部リンク>をご覧下さい。