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高齢者虐待の防止

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2019年2月1日更新

 平成18年4月に高齢者虐待防止法が施行され、虐待に気づいた人は市町村に通報義務があることが定められました。虐待を見つけた場合、早めに通報あるいは相談することが事態の深刻化を防ぎます。
 虐待は家族などの介護をしている養護者、または養介護施設従事者(ホームヘルパーやデイサービスの職員、施設の介護職員など)などによる行為をいいます。

こんなことが虐待にあたります

 虐待というと手を上げるなど暴力行為が思い浮かびますが、虐待にあたる行為はそれだけではありません。下記のように侮辱的な言葉を浴びせたり、本人の年金を勝手に使い込むなども虐待にあります。

区分 内容 具体例
身体的虐待 暴力行為などで、身体に傷やアザ、痛みを与える行為
  • たたく、つねる、殴る、蹴る、無理やり食事を口に入れる、やけど、打撲を負わせる
  • ベットに縛り付けたり、意図的に薬を過剰に与え身体拘束、抑制をするなど
心理的虐待 脅しや侮辱の言葉、威圧的な態度、無視、嫌がらせなど精神的・情緒的に苦痛を与える行為
  • 排泄などの失敗を笑ったり、人前で話したりして恥をかかせる
  • 怒鳴る、ののしる、悪口を言う、子ども扱いする、意図的に無視するなど
性的虐待 本人との合意なく性的な行為を行ったり、強要したりする行為
  • 排泄などの失敗に対する罰として下半身を裸にして放置する
  • キス、性器への接触など
経済的虐待 本人との合意なしに財産や金銭を使用したり、本人の望む金銭の使用を理由なく制限する行為
  • 日常生活に必要な金銭を渡さない、使わせない
  • 年金や預貯金を勝手に使ってしまう
  • 自宅等を本人に無断で売るなど
介護・世話の放棄・放任(ネグレクト) 意図的であるか結果的であるかにかかわらず、介護や生活の世話を行っている家族が、介護や世話を放棄する行為
  • 入浴しておらず異臭がする、髪が伸び放題、皮膚が汚れている
  • 長時間の空腹状態、脱水、栄養失調
  • 室内がゴミだらけなど劣悪な住環境の中での生活など

高齢者虐待が起きる背景には~一人で抱え込まない、悩まない

 高齢者虐待が起きる背景には、虐待者の性格や、虐待者と高齢者本人のこれまでの人間関係、高齢者本人の認知症による言動の混乱があったり、虐待者自身が介護や認知症のことを良く知らない・介護によりストレスがたまるなどの理由で、心身ともに疲れ切って、追い詰められている状況が少なくありません。虐待をしている人も、ある意味では被害者と言えます。
 在宅における介護の場合は、介護保険サービスを利用することで日々の介護負担を軽減し、介護者自身がリフレッシュを図ることが大切です。また身近な家族からの感謝や励ましの言葉、ご近所の方からの挨拶や声かけが、介護者にとって何よりの心の支えとなります。

お問合せ・相談先

 八雲地域包括支援センター 65-5001
 熊石地域包括支援センター 2-2365
 担当のケアマネジャー(介護支援専門員)
 かかりつけの医師 など