平成17年に旧八雲町と旧熊石町が合併し、日本海と太平洋の二つの海に面した日本唯一のまちとなりました。
熊石地域(旧熊石町)は、北海道渡島半島南西部の日本海に面した地域にあります。
熊石(クマイシ)と言う地名は、アイヌ語の「クマウシ」(魚を干す竿のあるところ)が語源と言われており、古くから山海の産物が豊富で、特に鰊(にしん)は千石場所と言われるほど豊漁の地として栄えました。
また、日本海の強風と荒波で形成された岩礁地帯や見日川上流の渓谷景色は、変化に富んだ自然の織りなす美しい風景として、道立自然公園に指定されています。
また、「あわびの里くまいし」として、養殖施設によるあわびの生産供給や、温泉施設、イベント「あわびの里フェスティバル」といった、あわびの養殖を中心としたまちづくりを行ってきました。
そして平成15年12月1日から、北海道初の本格的な海洋深層水施設を整備し、良質でクリーンな海洋深層水を供給しています。
春
長い冬が終わり、草花が一気に芽吹く春。ここ熊石地区は、北海道でも比較的温暖な道南に位置し、5月には桜の花が咲き乱れます。満開の桜の下、美味しい山の幸、海の幸を堪能できる食の祭典「くまいしあわびの里フェスティバル」が毎年5月の第3日曜日に熊石青少年旅行村で行われます。ひらたない温泉の源泉の近くにある露天風呂熊の湯もこの頃から入浴できるようになります。
夏
気温は一気に急上昇。青い空、青い海。まさしく熊石の夏がやってきます。イカ漁、ウニ漁が始まり、浜が活気づきます。古くからニシン漁で栄えた熊石を彩る、夏祭りの季節がやってきます。8月には根崎神社例大祭、相沼八幡神社例大祭、泊川北山神社例大祭と、各地区で夏祭りが行われ、商工会夏祭りの花火で、にわかにまちが活気づきます。
秋
収穫の秋、町内の河口では遡上する鮭が見られるようになり、町内外の釣り人が一心に竿を振る姿が見られます。また、産業まつりが行われ、会場では様々なイベントや、サケ鍋等の秋の味覚を堪能できます。国道277号の雲石峡や露天風呂熊の湯付近、町道湯ノ沢線付近と、山に囲まれた熊石ならではの素晴らしい紅葉を見ることが出来ます。
冬
11月頃から家の前に大根や白菜が吊り下げられ、漬物の仕込みが始まります。ホッケの飯寿司、魚漬け、ニシン漬け等の漬物が食卓に並びだします。また前浜ではスケソ(スケトウダラ)漁が始まります。はえ縄漁法で釣り上げられたスケソは鮮度が良く、卵子はタラコに加工されます。1月にはスキー場がオープンし、子どもたちが冬を満喫します。やがて雪が解け、スキー場が閉鎖され、徐々に山菜が芽吹き、サクラマスのシーズンがやってきます。