八雲町熊石国民健康保険病院は、昭和28年に診療所としてスタートし、昭和34年に病院昇格後、新増築を行ってきましたが、経年とともに施設設備の老朽化が進み、地域の皆さんから安心して医療サービスを受けられる環境の整備が望まれ、平成11年度、12年度の2ヵ年で全面改築を行いました。しかしながら、本院建設から50年以上が経過して建物内外の老朽化が著しく、患者様の療養環境と医療スタッフの勤務環境の改善が急務であり、抜本的な施設の更新が必要と判断し建替事業をを進めてまいりました。そして、令和2年の建替事業基本構想・基本計画の策定から6年を経て、地域皆様と関係各位のご支援を賜りながら、新しい八雲町熊石国民健康保険病院として令和7年8月1日に開院の運びとなりました。
当院が位置する八雲町熊石地域には、高齢化の急速な進行や生活環境の変化に伴い、「生活習慣病」と言われる高血圧・心臓病・がん・糖尿病などの成人病が増加しており、健康に関する意識の高まりや医療に対するニーズも多様化しています。このため、医療サービス体制の充実と、患者様一人ひとりと心がかよい合う、温もりのある医療が求められています。当院は、医療の質的向上と充実を図るため、全身用コンピューター断層撮影装置等の各種医療機器の整備を進め、医療DXを推進するため電子カルテシステム等の導入にも積極的に取り組んでいるところです。
私どもは、新病院の開院を一つの区切りと捉え、地域医療を堅持し地域の皆様に寄り添う想いを一層強くしたところです。当院の基本理念である「地域に密着し、信頼され、心ある医療の提供」に努め邁進してまいりますので、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
病院長
「地域に密着し、信頼され、心ある医療の提供」
八雲町熊石国民健康保険病院