10月18日(日曜日)『はぴあ八雲』にて、地域医療の課題を解決するための第一歩として、城西大学経営学部教授の伊関友伸氏をお招きし、地域医療を考えるセミナーを開催しました。
セミナーは議会が主体となって企画・運営にあたり、当日は町民、行政・病院職員、八雲町議会議員はもとより、長万部町・今金町・せたな町・松前町の議会議員、町内外の医療従事者、将来医療従事者を目指す八雲高校生等、多くの方にご参加いただき、充実したセミナーを開催することが出来ました。
日曜日にもかかわらずご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。
セミナーは午前と午後の二部制で行い、第一部では伊関教授より「地域医療~再生への処方箋」と題してご講演いただきました。
講演の内容は、全国で医師不足が深刻な問題となっているのはどうしてか、急激に進む高齢化社会への対応と病院存続の危機、医師が勤務しようと思える地域と病院をどのように作るかなど、全国の具体的な事例を紹介しながら課題解決に向けたお話をされ、参加された皆さんは興味津々に講師の話に耳を傾けていました。「全て人任せでは地域医療は崩壊する」・「地域医療再生は民主主義の再生につながる」等、今回のセミナーの目的を明確にわかりやすく伝えていただいたことにより、今後の方向性が示された講演となりました。
第二部では、町民・職員・議員が一つのテーブルを囲み、「地域の病院を残すためには」というテーマでグループ討議を行いました。
グループ討議は、5つのテーブルに分かれて行い、それぞれのテーブルに着いた議員が進行役となり話を進めていきました。参加された皆さんが、それぞれの立場で自由に意見を出し合えたことで、共に地域の医療を考え、各自が行動する必要性を認識することが出来ました。
また、参加いただいた病院の管理職等の皆様については、グループ討議には参加せず伊関教授との情報交換という形で行いました。こちらのテーブルについても、これからの病院づくりに関して有効な話し合いが出来たものと思っております。
最後には、リーダーを務めた議員から各テーブルでの話し合いの内容を発表する場面があり、「今後もこのようなセミナーや話し合いの場を継続して企画してほしい」等の報告がされました。
今回のセミナーで、伊関教授からは「全国各地から講演依頼はあるが、議会が主体となって地域の課題を皆で考える機会はまだまだ少なく、自分も初めてです。さらに議員がコーディネーターとなってのグループ討議は前代未聞で、議会改革の先進的な取り組みである」との評価をいただきました。
今後も八雲町が抱える様々な課題について、町民と話し合う場を設けることなど、開かれた議会を目指して議会改革を進めていきたいと思います。