2023年11月4日、熊石サーモン種苗生産施設にニジマスの発眼卵が届きました。
今回は約9万粒を収容。地下水を供給しながら、ふ化を待ちます。
(施設に収容した発眼卵)
2022年11月に出荷した種苗は、稚魚から育てましたが、2回目となる種苗生産は発眼卵の状態から孵化させることにチャレンジすることとなりました。2022年12月10日に約10万粒の発眼卵を熊石サーモン種苗生産施設に収容し、約1年後の2023年秋の出荷を目指します。
(左:発眼卵搬入時の温度合わせ 右:孵化した仔魚)
2022年12月に発眼卵を種苗生産施設に収容してから約1年が経過し、700~800gの大きさに育ちました。
育った種苗を2023年11月21日~23日に熊石漁港に運搬。海水にならす馴致作業を行ったあと、イケスに収容しました。
3日間で熊石漁港へ運搬した種苗は約15,000尾。熊石サーモン養殖部会の皆さんが毎日給餌を行い、
来年5~6月の水揚げまでに3kgまで大きくすることを目指します!
(左:池出しの様子 右:海水馴致の様子)
これまでの養殖試験では700g前後の幼魚を購入して海面イケスに収容していましたが、町内での一貫生産を目指し、サクラマスの孵化を行っていた「さけます・内水面水産試験場道南支場」を北海道立総合研究機構から取得し「八雲町熊石サーモン種苗生産施設」としました。さらに、2022年5月に約25gの稚魚24,000尾を購入して種苗生産施設に搬入。700g~800gの幼魚まで成育し、2022年秋に出荷することを目指します。
2022年5月に施設に収容した稚魚が約730gの大きさに育ったので、海面養殖のため出荷することになり、11月15日から11月19日までの5日間で11,540尾を熊石漁港へ出荷しました。
作業としては、種苗生産施設の池の中からフィッシュポンプで魚を吸って、活魚タンクに移し、活魚タンクを漁港まで運搬してから、海水を注入し、徐々に活魚タンク内の塩分濃度を上げ、12時間かけて海水に慣らしてから海に設置されたイケスに投入しました。この種苗は、ひやま漁協熊石サーモン養殖部会の皆さんが毎日朝・夕のエサやりをし、2023年5~6月頃までに1尾あたり3kg程度まで成育することを目指します。
(左:池から種苗を吸い出す作業 右:海水馴致の様子)