八雲町公共施設白書
当町では、高度経済成長期からバブル期にかけて、行政需要や住民ニーズの高まりにより、多くの公共施設を整備してきました。その結果、多くの公共施設を保有し、町民の利便性が向上した一方、公共施設を取り巻く環境の変化等への対応が求められます。
これらの施設の多くは建設から20年以上が経過し、経年劣化による老朽化を順次迎えることから、改修や改築費用が町財政にとって大きな負担になることが予測されます。
また、今後においても人口減少や少子高齢化の進行が予想され、扶助費などの社会保障費が増加する一方で、町税などの歳入の伸びが期待できないことから、限られた財源の下で公共施設をどのように運営、維持していくのか、その対策が大きな課題となっています。
こうした状況の中、各施設の維持管理や運営については、各所管課によって行われており、全庁的な公共施設の現状や運営状況などを横断的に分析、課題の整理等を行い、公共施設のマネジメントに取り組んでいく必要があります。
本白書は、町の保有する公共施設について、その機能や配置、経年劣化や利用状況など、公共施設の現状を把握するため作成しました。
今後は、本白書を活用し、適正な施設配置や長寿命化を含めた維持管理など、将来を見据えた公共施設のあり方について検討、協議するための基礎資料として活用してまいります。