《フンペ》(鯨)の頭の骨です。 明治30年代に《ユーラップ》(遊楽部)アイヌの人々が噴火湾に舟で乗り出して捕ってきたものです。
《レプンカムイ》(シャチ)をかたどったと思われる板です。《レプンカムイ》は、沖の神様という意味があります。《レプンカムイ》が《フンペ》(鯨)を追い回し、浜辺に《フンペ》を寄り上げて、《フンペ》の肉という食料を《アイヌ》(人間)に与えてくれる、と考えられていました。
ハリセンボンをかたどったと思われる板です。 ハリセンボンは、《アイヌ》(人間)を守る《カムイ》(神)として大事にされていました。この木偶はお守りとして使用されたものだと考えられています。
この絵は、噴火湾で舟に乗る長万部のアイヌが《タンヌ》(イルカ)を捕ろうとする姿を描いたものです。 噴火湾では、かつてアイヌによる《オンネ》(オットセイ)、《タンヌ》、《キナポ》(マンボウ)の漁が盛んで、《フンペ》(鯨)の漁も行われていたのです。