家庭教育講演会を開催します(12/6)

社会教育課のぐみです!
今日は私が担当している社会教育事業の告知でした。
教育委員会(社会教育課)では、今年の3月までエスポラーダ北海道でプロのフットサル選手として活躍されていた田辺陸さんを講師に招き、
「子どもの自己肯定感を高めるために周りの大人はどのように関わると良いか」学ぶ講演会を12月6日(火曜日)に開催します!

子ども時代に「親でも先生でもない大人から声をかけてもらった、褒められた体験」って、何物にも代えがたいその子の財産になります。
だからこそ、「家庭教育」講演会という事業として企画しましたが、
親でも先生でもない「地域のオトナ」にも広く聞いてもらいたーい!と思っている講演会です。

(もちろん、お子さんお孫さんがいる方、子どもの育成に直接関わっていらっしゃる方の参加も大歓迎!)

子どもの自己肯定感が低いと指摘されている昨今、八雲町においても全国・全道平均からその数値が下回っている状況が続いています。

田辺先生の資料は、たとえば「テストやりたくない」「どうせうまくできない」といった子どもの言葉に、大人がどのような声かけをすれば(ネガティブな言葉をポジティブに変換)、子どもたちの背中を押せるかといった話や、
「子どもの自己肯定感を高めたいのであれば先ずは大人が高めること」という視点で、自分のことを好きになる(認める)ための物事の捉え方、考え方なども盛り込まれていますので、大人にもオススメです。

メイン会場は野田生中学校をお借りしますが、
遠くて行けない…という方にはzoomも使って生中継しますので、サテライト会場として八雲町公民館、またzoomを使える方はご自宅からパソコン、スマートフォンでも参加可能です!参加しやすい方法でどうぞ!

子どもたちをあたたかく見守って、
声をかけてあげられる大人がもっと地域に増えれば、
八雲はもっとあったかい町になるはず…。

たくさんの方のご参加、お待ちしてます~!

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八雲学講座②「実は知らない、八雲で起きた自然災害と地質のお話」

つ、ついに八雲でも雪が降りました!社会教育課のぐみです。
今日も前回に引き続き、八雲学講座のレポートです。

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第1回「八雲の林業の歴史と尾張徳川家のはなし
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11月11日(金)18時30分~20時、公民館で第2回目の八雲学講座を開催しました。
テーマは、
「八雲は災害に強い…そう思っていませんか?実は知らない、八雲で起きた自然災害と地質のお話」。
自らも八雲町出身である、北海道総合地質学研究センターの加藤孝幸氏に講師をお願いしました。

きっかけは、昨年度の八雲学講座で受講生から寄せられたこんなご意見。
「八雲は地震が起きてもそこまで揺れないけど、地質から見て安全な町なんだろうか?」

わたしも7年前に町外から転入した身ですが、確かに八雲は大きな災害も比較的少なく、安全な町のように感じていました。
これはぜひ学んでみたい!と思い、講座を企画化。

加藤講師からは、町内各地点の地質や地層、境界プレートなど、詳細な資料を基に解説をいただきました。

八雲にも実際に活断層はあって、
開拓されてからは誰も経験していないけれど、確かに八雲では大地震が何回も起きている証拠があるということ。
八雲は噴火が起こってもおかしくない場所にあるということ。
人間の手による堤防や川道整備のおかげで、近年はその被害は少ないものの、(1890年以降は)ほぼ10年おきに洪水被害(ユーラップ川)に苛まれてきたことがわかりました。

正常性バイアスによって、「八雲は自然災害が少なくて良いところだ」と思い込んでしまいがちだけれど、けっしてそうではないことを学ぶことができました。

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ここで、加藤講師が講座前に参加者へ実施したアンケートと、その分析をご紹介します。
回答者:26名
①「大地震は他では起こっても、八雲の足下で起こることはない」: はい 3、いいえ 23
②「八雲に東日本大震災に伴って来た以上の大きな津波は来ない」: はい 3、いいえ 23
③「津波を起こす原因はすべて地震だ」: はい 5、いいえ 21
④「地震の予知は不可能だから、予知の研究に無駄な予算をつけるべきでない」:はい 0、いいえ 26 
⑤「八雲で火山が噴火することはあり得ない」:はい 6、いいえ 20
⑥「地球温暖化は主に人間が炭酸ガスを排出することによって起こっている」: はい 11、 いいえ 14
    ( わからない 1)
こちら、答えはすべて「いいえ」となるそうです。
~以下、加藤講師からのフィードバック(一部抜粋)~
●①②⑤は八雲は地震、津波、火山災害という自然災害からは、長年経験がないので、安全だと思っている方がやはり一定程度いることを示している。
●⑥の「はい」の多さは、世界のCO2削減をめぐる政治課題の動きを含めて、長年の膨大なマスコミ報道の影響もあるのではないか。
●一方で、「八雲学」に参加するような方々は全体に冷静な判断をしている人が、⑥を含めて、多いことを示している。

胆振東部地震の教訓も受けて、防災用品をご自宅に揃えた方も多いのではないでしょうか。
八雲でも、日ごろから非常時のために備えておく姿勢を大切にしておきたいですね。
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次回は
国内最大級の蓄電池併設型メガソーラー発電所!
八雲町の太陽光発電を知ろう!~ソフトバンク八雲ソーラーパーク~
というテーマで、SBエナジー株式会社のご担当者さまから講話をいただきました。

国道5号線を走っていると、ものすご~く長く続いている道路沿いのフェンス(ソーラーパーク)。
山崎・花浦地区に大規模な太陽光発電所ができた、と風の噂で聞いたけど、その実態を知らない町民も多いのでは?ということで企画しました。

「1週間に8日は曇っているから『八雲』と言うんだぜ…?」
というのは町民あるあるの定番ジョークですが、それほど「曇り」の印象が強い八雲。
そんな八雲で太陽光発電って、ちゃんと発電できてるの?
八雲らしさを生かした工事舞台裏のエピソードとは?

次回講座のレポートもぜひご覧ください!

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八雲学講座①「八雲の林業の歴史と尾張徳川家のはなし」

こんにちは!公民館のぐみです。
先日開講決定をご紹介しました「公民館生涯学習講座 八雲学」。
おかげさまで定員の2倍近いお申込みをいただき(枠を拡大して受け付けました!)
先日、いよいよ第1回目の講座からプログラムがスタートしました。

講座の様子

11月2日(水)18時30分~20時30分
「八雲の林業の歴史と尾張徳川家のはなし」
講師 八雲産業株式会社八雲事業所長 佐藤隆雄氏

八雲町の面積の84%は、森林が占めていることをご存知でしたか?
そんな身近な森林(林業)のこと、私たちは意外と知らないのでは…?と感じたことがこのテーマを選んだきっかけでした。

そこで、植林事業を行っている八雲産業株式会社八雲事業所に講座を依頼。

八雲町の開拓前後の森林の様子(思っていたよりもずっと多くの樹木があったんだなあ!)や、
戦争の軍需を受けてせっかくの造林の効果が薄らいでしまうなど…(乱伐による山林の荒廃が進んでしまったのです)
なかなかに波乱万丈な八雲の林業の歴史。

町内の森林所有者トップ7には意外なお名前があったり、「へぇ~!」がいっぱいのエピソードの数々でした。
(スギの木は八雲が北限かも、という説も驚きました。八雲~落部・野田生で比較しても、育ちがぜんぜん違うんだとか。)

「木を育てるのって本当に手間(時間)がかかる!」という講師のお話にも深く頷きました。
もちろん植えっぱなしではなくて、管理が必要ですものね。「森林保育作業」も教えていただきましたが、そのかかる年数たるや…。
林業従事者の皆さん、尊敬します。

そして、八雲産業株式会社と言えば、尾張徳川家ゆかりの会社。
後半は「尾張徳川家のはなし」と題して、たくさんの映像・写真資料も交えて講話をいただきました。
八雲町に今も残るアレコレが、実は徳川家と密接につながっているものだった、というものも多く、改めてその歴史の奥深さを感じました。(こんな町、なかなかない!)
歴史好きさんは必聴の回だったかも。

次回は、昨年の受講生からいただいたリクエストを基に企画化したプログラム!
「八雲は災害に強い…そう思っていませんか?実は知らない、八雲で起きた自然災害と地質のお話」です。
次回のレポートもぜひご覧ください。

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今年の八雲学講座・ラインナップ公開!

昨年もこのブログで開催の様子をリポートしていた
公民館生涯学習講座の1つ「八雲を知ろう!八雲学」。

今年もこの講座を担当させていただくことになりました!社会教育課のぐみです。

今年はどんな内容にしようかなと、溜めていたネタ帳をひっくり返しながら検討し、
講師候補の皆様にアタックを続け、打ち合わせを重ねてきました。
そして先日、やっと全講座のラインナップを発表できる日がやってきました~!


じゃーん!(拡大してご覧になる場合はこちらをクリック。PDFファイルでご覧いただけます。)

八雲にゆかりのある方を講師に招いて開講する、
八雲の歴史、文化、自然環境など…バラエティに富んだ全5講座です。
中には東京からZoomで出演いただく講師も。
この時代ならではのIT機器も駆使していきながら、現在、受講生を絶賛募集中です!

講師の皆さんと打ち合わせをしていく中で、
貴重な資料を見せていただいたり、「そんなことが!」という驚きエピソードがあったり、
八雲学は、その準備段階から私も学びがたくさんある講座です。
(実は今回の講座のラインナップ決めにも、昨年の受講者アンケートからヒントをもらったものがあります。さすが、八雲に住んでいらっしゃる皆さんだからこその視点!と唸るものもあり、受講生の皆さんからも学ばせていただいております。感謝!)

ありがたいことに、
募集をスタートしてから毎日のように申込みをいただいております。
(前回からのリピーターさんも多くて嬉しい限り!)
ご興味のある方はぜひぜひご参加くださいね。
思わず誰かに話したくなる……「知られざる八雲のひみつ」、いっしょに学んでいきましょう!

(おまけのチラ見せ)
先日、
第3回目講座でテーマとなる「八雲ソーラーパーク」の現地下見に出かけてきました。
実はここの竣工には、八雲でとれる、皆さんご存知の●●●が使われていたらしい…!
そんな「八雲らしさを生かした」工事舞台裏エピソードも聞けるそうな。お楽しみに!

令和4年度公民館生涯学習講座「八雲を知ろう!八雲学」の紹介ぺージはこちら

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八雲町平和学習事業を実施しました(広島市)

じめっと蒸し暑い日が続いています。社会教育課のぐみです。
そんな八雲での日々も、広島での暑さに比べたらなんのその!そう、実は先日、広島出張に行っていたのです。
今日は、私が担当している社会教育関係団体の1つ、「八雲町平和学習実行委員会」についてのご紹介です。

八雲町では、平成20年3月20日に八雲町・八雲町議会が定めた「核兵器廃絶平和都市宣言」に基づき、平和学習の一環として町内の中学生及び高校生を被爆地である広島県へ派遣する「平和学習事業」を実施しています。
実施に当たっては実行委員会を組織しその運営を行っていますが、その派遣事業の引率として、私も生徒たちといっしょに広島へ行ってきました。(8月5日~7日の3日間)

原爆ドームを背に(とうろうに平和への祈りを込めてピースメッセージを記入)

平和学習の広島引率は2度目になります。1度目は八雲町に入職して1年目でしたから、もう7年前…?当時とは変わっている風景、新たな学習施設もあり、私も改めて勉強になりました。

原爆がもたらした当時の惨状は想像以上で、被爆者から伺う当時の記憶、平和記念資料館に展示されていた遺物・写真の数々はとてもショッキングなものも。苦しみは原爆投下直後だけに留まらず、その後もずっと苛まれる原爆後遺症や、周囲からの差別、偏見…。

いまだ核が世界からなくなっていない現状、平和を築くために、私たちにできることはなんでしょうか。

八雲とは違う慣れない蒸し暑さの中、派遣された町内の中学生5名、卒業生(高校生)2名は、ガイドさんの解説に熱心に耳を傾けたり、77年前に被爆された方の講話に必死にメモをとっていましたよ。(広島の皆さんは、北海道から平和を学びに来てくれたことをとても喜んでくださり、学習パンフレットを多く持たせてくれたり、おすすめの学習コースを紹介してくれたりと、とても親切にしていただきました。) 

派遣中は体調を崩す子も出ず、予定していたすべての学習プログラムを完遂して帰町することができたので、引率者としてはほっと一安心しているところです。

派遣生徒の皆さんが広島で何を学び取り、何を考えたのか。帰町後、派遣生徒が作成した「平和の誓い」について、終戦の日である本日8月15日、八雲町ホームページにも掲載しました。ぜひご覧いただきたいと思います。

 閲覧はこちらから(八雲町ホームページ)

この事業の目的は、「人類初の被爆地ヒロシマから世界に向けて行われる『核も戦争もない未来』を希求する取組を体験することで、平和の大切さを学習させるとともに、当町における次世代への平和教育の普及振興を図る」こと。

この目的が少しでも達成されたことを祈っています。
子どもたちの心に蒔かれた「平和の種」が、これから大きな花を咲かせますように。

 

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