すべらない話のネタが無くなり、真面目な話をする四六(シロ)です。
12月10日(火)午後7時から、はぴあ八雲で生涯学習フェスティバルの講演会が開催されました。
講師は田舎まるごと販売研究家の松崎了三氏で、「地域まるごと販売術」というテーマでした。
松崎了三氏は、この講演のため遠く高知県からお出でいただきました。
多くの方、特に女性は知っていると思いますが、高知県馬路村の「ゆず」を加工して「ゆずぽん酢しょうゆ」など全国に浸透させた仕掛け人です。
どんな講演になるのか、とても興味がありました。
会場には、一般町民のほか岩村町長や町議の方や役場職員など約70人の町民が集まりました。
講演内容を正確に伝えることは困難ですし、何よりも講師の思うところと違った内容を伝えてしまうのは失礼になりますので、私がメモした講師のフレーズをそのままご紹介いたします。
馬路村の「ゆず」を全国にどうやって販売していったかを説明しながら、大切な4つの考え方を紹介していくという内容でした。
第1は、情報です。
「どうやって八雲のイメージをつくるかが大切。」
「イメージを自分たちでコントロールする時代。」
「八雲という町をどう知ってもらうか。」
「北海道は良いイメージがある。鮭や牛乳。」
「イメージされない物は、100%売れない。」
「情報は消えてなくなる。何度も発信しなければならない。テレビのCMは同じものを何度も流す。」
「人間は人間に反応する。人は双方向のコミュニケーションが大切。」
「地場産業を育てることが大切。雇用を生むことができる。」
「企業誘致は雇用を生むが、企業が無くなったら雇用も無くなる。」
第2は、価値です。
「価値には物質的価値と精神的価値があるが、精神的価値が大切。」
「精神的価値は付加価値でありブランドになる。」
「ブランドとはお客の信頼である。約束を守ること。ウソをつかないこと。」
「お金の匂いがしないことが伸びるために必要。」
「客の8割が女性の店は繁盛する。」
「女性の視点を入れた感覚、商品づくりが大切。」
「売れた時に品質が落ちることに気を付ける。」
第3は、融合です。
「6次産業、生産者が加工し消費者へ直接売る。」
「売ることを人に頼んだら、どんなに売れても生産者に多くの金が渡らない。」
「直売所は、生産者が消費者に近づくこと。価格競争は無くなる。」
「多くの町は、観光パンフと物産パンフが別々にある。お客からすると、分かりにくい。」
第4は、顧客です。
「町のファンをどう作るか。」
「町に来てくれるきっかけをどう作るか。」
「客は、その町に来たしるしを買う。」
「客の不満に気付くことが大切。」
「お客さんに「応援したい」と思ってもらえるチームづくりが大切」
「思いついたらやること。やった人だけが現実を変えられる。」
「作り手の思いが食卓に届くようにする。八雲の名前や話題が全国の食卓に出るようにする。」
「人を感動させるためには、普通のことではダメ。」
「東京に無くて八雲にある物は何か。それを動かすだけで物は売れる。」
参加出来なかった皆さんには、行間を想像していただきたいと思います。
参加された方は、多くの人にこの講演内容の素晴らしさを語っていただき、行動に移していただけたらと心から思っています。
八雲には北海道という良いイメージがあり、その上に八雲の素晴らしいイメージを作り上げ、八雲町のブランドをつくり、全国にファンが出来たら、八雲町は大きく盛り上がると感じました。
教育委員会では、1月から3月にかけて以下の講演会を開催いたします。
現在、講師と調整中ですので日時・場所・演題など決まり次第お知らせいたします。
どの講演会も無料ですので、たくさんの町民の参加をお待ちしています。
1.幼児教育講演会(昨年度は「子どもの発達にとって大切な体験について考える」)
2.青年活動リーダー研修会(昨年度は「感動がまちをつくる」)
3.青年問題研究集会(昨年度は「まちづくりは市民のしごと」)
4.地域女性学級合同学習会(昨年度は「元気になるアロマのお話とハンドマッサージ」)
どの講演会も素晴らしい内容で、参加された方々から来年も是非参加したいと言っていただきました。
今後も社会教育課の講演会に期待してください。
(投稿者:四六)