こんにちは!八雲町公民館の ぐみ です。
前回に引き続き、八雲学講座の3回目レポートをば。
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バックナンバーはこちら
第1回「やくも学ジュニア検定に挑戦!~あなたは小学●年生より賢いの?~」
第2回「公民館をデザインした有名建築家 田上義也さんと八雲の繋がり」
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第3回目の講座テーマはズバリ!
「八雲馴染みの味『おぼこ漬け』のお話~味と名称を今に引き継ぐ~」
講師は、八雲漬物研究グループ代表の、小武方寿一さんにお願いしました。
八雲町の学校給食でも採用されている、町民にとってはふるさとの味「おぼこ漬け」をご存じですか?
特徴的なルビー色、八雲の子どもたちは毎年必ず給食で食べている「ふるさとの漬物」って一体…!?
そのルーツと団体発足エピソードについてお話しいただきたいと思い、企画しました。(わくわく)
もともとの始まりは、八雲町の農家のお母さんたち。
余った野菜を持ち寄って漬物を作り始めたんだとか。
はじめは山越にあるグループ所有の建物を使っていましたが、町外からも視察を求めて訪れる方が多く、八雲町が平成9年に活性化施設を建設。以降はこちらを拠点に製作しているんだそう。
北海道八雲町の自然が育てた おふくろの味「おぼこ漬け」。
由来は、おなじみ八雲町の「おぼこ岳」からとったのも理由の1つなんだとか。
八雲の自然が育てた野菜を使い、規格に関係なく採れた野菜すべてを使って手作り。保存料や着色料は一切使っていないんだそうです。
漬けていると不要な葉っぱや欠片が出てくることもあるそうですが、そうしたものも集めて「ピリ辛大根漬け」として漬ける、それでも余った漬物は細かく切って畑へ戻し、それがまた次の漬物の材料になる…採れた野菜は余すことなく100%使用しているということですね。
学校給食で年に数回登場している「おぼこ漬け」。
札幌などの都市部で販売している催事では、八雲出身だという方が「懐かしい!」と手に取ることもあるんだとか。なんてほっこりするエピソードなんでしょう…。
また、「おぼこ漬け=ルビー色の漬物!(大根のぶどう漬け)」という印象を持たれることが多いそうですが、実際にはそれだけではなく十数種類ある、漬物の総称(おぼこ漬け)なんだそうです。
農家のお母さんたちが旗揚げした「八雲漬物研究グループ」。
今は高齢化により皆さん引退され、2代目として息子さんである小武方寿一さんが秘伝のレシピをお母さんたちから引き継ぎ、現在は代表をつとめていらっしゃいます。
「自分のところで作っている野菜だからこそ、美味しく漬けることができる」という小武方さん。
これからは新たな味の漬物も開発していきたい、と話されていました。
「うちの地元じゃこんなご当地漬物があるんだよ!」と言える八雲の子どもたち。
八雲ならではのご当地フードがあるっていいな、と感じる講座でした。
八雲漬物研究グループさんについて(渡島総合振興局さまのページ)