連日の吹雪に、すっかりくじけ気味のぐみです。一気に寒すぎませんか。
さて、今日も前回に引き続き、八雲学講座のレポートをば。
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第1回「八雲の林業の歴史と尾張徳川家のはなし」
第2回「実は知らない、八雲で起きた自然災害と地質のお話」
第3回「八雲町の太陽光発電を知ろう!」
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11月30日(水)18時30分~20時、公民館で第4回目の八雲学講座を開催しました。
テーマは、
「なるほど!ザ・ヤクモ~写真で比較する八雲市街地の移り変わり~」
と題し、八雲語りべの会の田澤和夫氏に講師をお願いしました。
- 明治以前の蝦夷地の商い
- 落部村の商い
- 山越内の商い
- 尾張から移住後のお店は
- 国道と鉄道が開通
- 大正期の商い
- 昭和期の商い
- 新国道が中心市街地から離れる
- 本町商店街の近代化事業
- 写真で比較する八雲市街地の移り変わり
落部村はかつて旅籠・休憩所として栄えていた場所、和人とアイヌの境目の場所でもあった山越など、「そうだったのか」と勉強になるところ、「そうだったよね」と改めて学びなおすところも多く、町内の商業に関する歴史を大きく振り返ることのできる時間になっていました。
特に、講師が長年記録・更新されてきた「本町通り商店街の出店変遷図(表)」は大変きめ細かく、その開業年・店舗名・閉業(移転)年なども詳細に記されており、とても興味深い資料でした。年代によっては馬具店・鍛冶場といった表記も見られ、交通(輸送)の要であった馬の存在など、時代を感じます。
いまはおなじみのあのお店も、移転前はあそこにあったの?
八雲にこんなお店があったの!?
と、変遷表をもとに、昔の八雲の風景に想像が膨らむ楽しいひとときでした。
郷土資料館から提供された昔の市街地風景と、現在の風景の写真とを比較して見せていただきました。
芸者さんがいる「御」料理屋さん、とってもおしゃれな外観の八雲郵便局、
なんとな~くいまの面影を感じる八雲駅前…など、
いつも見ている風景が、昔とはずっと違うこと、ちょっと似ていること、とても面白かったです。
昭和~平成の店舗写真には、受講生からも「あった、あった!」「懐かしい!」といった反響も(笑)
「資料のこの字(店名)、正しくは●●だよ」なんて受講生から指摘があったりするのも、さすが八雲学講座です。受講生も立派な先生(笑)
新国道が、中心市街地から現在の場所に移ったことで、大型店舗が続々と国道沿いに進出し、お客さんの流れも本町通りから遠のくようになってしまいました。
買い物客を取り戻そうと、商店街はその魅力向上のために様々な取り組みも展開してきています。(いつも流れている商店街の音楽も、どこかほっとしますよね。)
商店街にも魅力的なお店はたくさん!
講座では商店街トリビアの数々も教えてもらったので、見せてもらった昔の写真の数々を思い返しながら、私も改めてまち歩きをしてみたいと思いました。
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次回は、いよいよ最終回!
「八雲町におけるアイヌ文化~徳川さんとの意外なつながり~」
というテーマで、八雲町郷土資料館の大谷茂之学芸員に解説をいただきます。
漫画(アニメ)の「ゴール●ンカムイ」や白老にオープンしたウポポイの影響もあり、
全国からも注目を集める北海道のアイヌ文化。
八雲町におけるアイヌ文化ってどんなものだったの?その歴史は?
徳川さんとの意外なつながりもあったってどういうこと!?
その秘密に迫っていこうと思います。次のレポートもぜひご覧ください♪