八雲を知ろう!八雲学⑥「八雲ばやし『どどん鼓座』とその鼓動」

社会教育課のぐみです。
第6回目の八雲学講座は、いつもの講座とちょっと違う……迫力ある太鼓の響きに圧倒された1時間!
さっそくレポートいってみましょう!

「令和3年度八雲を知ろう!八雲学講座」レポートバックナンバー
第1回目講座レポート「尾張徳川家ゆかりの地バスツアー」
第2回目講座レポート「自然に寄り添い育てる野菜とそのタネの話。」
第3回目講座レポート「八雲の遺跡が語る縄文の世界」
第4回目講座レポート「八雲の運輸業、その歩み」
第5回目講座レポート「熊石学習バスツアー」

11月10日(水)夜、
「八雲の自然や文化を物語るお囃子の数々 八雲ばやし『どどん鼓座』とその鼓動」と題し、
八雲ばやし「どどん鼓座」の政田翔太代表にご講演いただきました。

どどん鼓座と言えば、八雲山車行列への出演や、学校(子どもたち)への太鼓体験指導、
お正月の獅子舞、各種イベント等での太鼓披露など、一度は見たことがある!という方も多いのでは。

先日、「どどん鼓座」の概要とその歴史について記載された昔の資料を読む機会があり、
それによると、「どどん鼓座のお囃子には、そのひとつひとつに八雲の自然や文化が込められている」という記述が!
私も知りたいし、八雲町の皆さんにも知ってほしい!ということで、八雲学での講話を依頼したのです。当日はどどん鼓座の練習風景や発表会の写真なども織り交ぜながら、団体発足時の八雲の文化的背景や、その歴史、現在の活動とそこにかける想いまで、分かりやすい資料をたくさん作ってきてくれました。

地域に根差したお囃子の数々として、この日はどどん鼓座が持つ数あるお囃子の中から、代表して次の8種類を教えてくれましたよ。
1.稔り太鼓(みのりだいこ)
2.はね太鼓
3.ふれあいばやし
4.豊稔太鼓(ほうねんだいこ)
5.潮太鼓(うしおだいこ)
6.ユーラップ太鼓
7.ワッショイ太鼓
8.ぶちあわせ太鼓
お囃子の中には、最低でも15名もの叩き手が必要なものがあり(稔り太鼓)、今ではなかなかできないものもあるんだとか。(残念……)
また、大変興味深い「八雲の自然(産業)をあらわしているお囃子」としては、
水田で伸び行く稲穂(農業)をイメージしている「豊稔太鼓」、
静かな凪とときに荒れ狂う波を、太鼓をたたく強さの強弱で表現し、日々漁業に励む漁師の姿をイメージしている「潮太鼓(うしおだいこ)」、
遊楽部川の四季の移ろいと、鮭の遡上の様子を四章構成で表現した「ユーラップ太鼓」など、
まさに八雲という土地と密接に関連している郷土芸能を、どどん鼓座が今日まで引き継いで活動されていることが分かりました。

また、応援に駆けつけてくれたどどん鼓座の皆さんによる「豊稔太鼓」「潮太鼓」の実演もあり、会場は熱気に包まれました!

写真を撮ろうにも、皆さんの動きが……早すぎる……
ひとつの演目が終わるたびに、汗びっしょりになっていらっしゃいました。

「ドン!」という、低くて力強い太鼓の音は本当に迫力があって、心臓に迫るものがありますよね。太鼓を叩く強さの強弱、リズム、そしてチャッパや笛を合わせたりして、どんどん複雑で深みのある音が生まれていました。

最後には、受講生の皆さんの分まで太鼓とバチを用意してくださって、
みんなで「ふれあいばやし」を体験してみましたよ。

どどん鼓座が誕生して30年。座員は成長して、教えられる立場から教える立場となり、
現在代表を務めていらっしゃる政田さんも、学校でどどん鼓座の方に太鼓を教わったことがきっかけだったんだとか。太鼓でできた繋がりが、今も続いているんですね。
八雲という地域との結びつきが濃く感じられる郷土芸能なのだと学ぶことができました。政田代表、どどん鼓座の皆さん、ありがとうございました!

*****

さて次回は、いよいよ今年度の八雲学、最終回です!
11月24日(水)、八雲学講座第7回「元山牧場100年の歴史~六次産業化の取組み~」」(講師:元山牧場 代表 元山美芳さん)です。次回のレポートもお楽しみに♪


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