八雲町市街地の近くを流れる遊楽部川は自然に恵まれ、様々な生き物がやってくることは、このブログや「社教の公民館実は…」のジョー門の不思議発見!のブログでも度々紹介しております。
この時期には珍しく気温が10℃を超え小春日和となった20日の土曜日、半日ほど車を走らせ、遊楽部川の自然を観察してみました。
白鳥の群れやアザラシ、ウグイ、鮭などたくさんの生き物を見ることができましたので紹介します。(o.k)
河口付近にはたくさんの白鳥。
700mほど上流の国道5号に架かる「八雲大橋」にかけて80羽ほどの白鳥が羽をやすめていました。
八雲大橋から600mほど上流の道道花浦内浦線(旧国道)に架かる「遊楽部橋」からは、体長1mほどのアザラシの姿が見えました。
アザラシは噴火湾にも生息しているそうですが、遊楽部川を上ってくることは珍しく、今年10月中旬頃からこの場所で度々目撃されTVニュースや新聞などでも紹介されました。
対岸から近づいて静かに見てみると、のんびりと日向ぼっこをしている様子です。
遊楽部橋から1kmほど上流の「立栄橋」(りゅうえいばし)でも、遡上する鮭が見られます。
鮭の他にこの日はウグイ(アカハラ)の群れも見ることができました。
立栄橋から4kmほど上流にあるのが「清流立岩橋」(せいりゅうたていわばし)。国道277号と道道八雲北檜山線の交差点の橋です。この橋には鮭の遡上を見学するための欄干がついています。
この橋の200mほど上流の旧道に架かっている「建岩橋」(たていわばし)で遡上する鮭の大群を見ることができました。
建岩橋から更に7kmほど上流の「大富橋」(おおとみばし)です。河口から既に13km以上上流に来たことになります。
この辺り迄来ると産卵を終えた鮭の死骸(ホッチャレ)が多くなります。
河原では、野生動物の餌となったホッチャレの残骸が多く見られます。
今年1月8日のブログ「生命(いのち)果てても」でも紹介しましたが、ワシやキタキツネなどの野生動物の餌となるばかりでなく、腐敗した死骸の養分が川水に混じることにより産まれてくる稚魚の餌となる水中生物を育て、また、河畔林など森の栄養分にもなっています。
このように、川を流れ出た栄養を再び川に戻すというサイクルで鮭の一生は地球環境の循環の一部を担っているともいわれています。
鮭の遡上や産卵は更に上流の遊楽部川の支流セイヨウベツ川などでも見る事ができました。
上八雲の「鮭誕橋」(けいたんばし)は、河口から約17kmも上流ですが、この橋からは産卵の様子を間近に見ることができました。
自然豊かな遊楽部川で皆さんも是非色々な生き物を観察してみて下さい。