商工観光係には、毎日さまざまなお問い合わせがきます。
イベントのことだったり、観光地のことだったりしますが、時々こんな問い合わせもあります。
「八雲町の上八雲地区の地形を教えてください。」
その場では、知識がありませんでしたので、1日待っていただき調べることとしました。
「上八雲」は、八雲町市街地から道道八雲北檜山線を今金町方向へ約10km進んだ山あいの地区です。
八雲町郷土資料館へ行くと「道南の自然を歩く[改訂版]」(地学団体研究会道南班編)という1冊の本を紹介され、図書館で借りて勉強してみました。
その本によると、「上八雲地域一帯は約120万年前には浅い海で、強い海水の流れによってつくられたクロスラミナという地層がある。」とのこと。
クロスラミナとはなんだろうと思い調べてみると、「水流や風の速さ、向きが変化する環境で堆積が起こったときにできる、層理面と斜交した細かな縞模様である。当時の水流などの方向が推定できる。」(引用:ウィキペディアより)ものだそうです。
現在標高70m程の上八雲地区を含め、八雲は大昔は海だったのですね。
八雲町史を見たり、他課にも聞きに行きましたが、1つ勉強になりました。
もっと詳しく知りたい方は八雲町郷土資料館へ問い合わせてみてください。
八雲町内の地層で見つかった貝化石なども展示してあります。
さて、次はどんな問い合わせが来るのでしょうか? (n.n)
○ 八雲町郷土資料館 (地図はコチラ)
所在地:北海道ニ海郡八雲町末広町154
電話番号:0137-63-3131(八雲町公民館)
開館時間:9:00~16:30
休館日:毎週月曜日、祝祭日、年末年始
入館料:無料
上八雲の地層。分かりにくいですが、斜めの縞模様の地層(クロスラミナ)が確認できます。
地層の中にはたくさんの貝化石があります。太古の昔、ここが海だったことの証です。