先日、八雲町の特産品の一つでもある、ホタテ漁を体験しないかと水産課の職員に誘われて、同行させてもらいました。日本海育ちの私にとって、ホタテ漁は、見たことがないのでこんなチャンス滅多にないと誘いに乗りましたが、行く途中の国道に設置されてる温度計は「-4℃」、一抹の不安を感じながら、漁港へと向かいました。
午前2時45分、出港準備に取りかかりますが、周りは真っ暗、普段ならまだ、寝ている時間
船に明かりをつけ出港準備。滑らないように、海水で雪を溶かします。
真っ暗な海へ、いざ出港!
現場に向かう途中、空を見上げると満点の星空(写真を撮れなかったのが残念)、ということは、まだまだ、気温が下がるのかなと考えていると、今日は暖かい方だと漁師さんが話していました。
八雲町のホタテは、耳状部に穴をあけ、ひもでロープに固定(耳づり)をして、ロープごと養殖施設に垂れ下げる、垂下式養殖で育てられています。
一般的に養殖といえば、養殖池などで餌を与えながら育てられているイメージがありますが、噴火湾のホタテは、ロープに繋ぎ止めるだけで、あくまでも自然の状態で育成させています。
巻き取り機を使いながら、ロープからホタテを外し、次々と水揚げされます。 大きなホタテで、旨そうです。
水揚げ作業終了。海中よりも、船の上の方が寒いので、ホタテが凍らないように毛布を掛けて大切に運ばれます。
船上で大きな綱袋に収容したホタテをトラックに積み替えて作業場へ向かいます。
作業場へホタテが向かう午前6時過ぎ、ようやく朝日が昇り始めす。
作業場へ着いたホタテは選別機で付着物や規格外の小さな貝等を取り除きながらきれいに洗浄され、いよいよ市場へと向かいます。
噴火湾で育まれたホタテは、甘みがあり貝柱が大きいのが特徴です。刺身、焼き物、煮物、揚げ物、炒め物等など、和洋中の幅広いあらゆる料理が堪能できます。
また、ホタテは、高たんぱく低カロリーでビタミンB2、カリウム、鉄、亜鉛等を含み、特に血中コレステロール値や高血圧の上昇を抑えるタウリンも豊富に含まれているので、私のようなメタボの方には効果があるかもしれませんね。
帰り道、国道の温度計は「-8℃」でした。厳しい寒さの中で、毎日漁に出ている漁師さんに感謝して、「湾ダフルホタテ」をいただきたいと思います。 (k.m)