去る19日にNPO法人やくも元気村の主催する学習会が共生サロン八雲シンフォニーで開催されました。
八雲町出身の加藤孝幸氏(理学博士・アースサイエンス(株)会長)を講師に招き、「自然美術館八雲の地質遺産~ジオパーク構想を語る」講演がありました。
「ジオパーク」とは、地球(geo)の公園(park)という意味で、ユネスコが支援する「世界ジオパーク」には日本から「洞爺湖有珠山」など5地域が認定されています。他に「日本ジオパーク」として全国各地で15か所が認定されているそうです。
講演では、八雲町やその周辺の渡島半島を「ジオパーク」という視点で見ると素晴らしい財産や見学場所(ジオサイト)がたくさんあることを教えていただきました。
以前このブログの「上八雲地区の地形・地質はどうなっているの?」で、クロスラミナについて紹介していますが、この瀬棚層で見られる貝化石やもっと古い地層である八雲層のノジュールといわれる球体型の泥灰岩、黒岩の奇岩、旧八雲鉱山の桜マンガン、熊石地区の奇岩雲石等々、観光資源としても見所はたくさんあります。
やくも元気村では5月に再度加藤氏を招いての現地見学会も計画しているとのことですので、地質遺産を活かした八雲の観光資源づくりも検討していきたいと思います。(0.k)
約20人の参加者が加藤孝幸氏(右端)の講演に耳を傾けました。