2月26日に、八雲町マイプラン学習講座の一環として「すいよう会・炭火の会」が主催となり「韓国文化に流れる心と日本の架け橋」についての講演会が開催されました。
韓国語講師・韓国料理・韓国歴史研究家の朴 鐘淑氏を講師に迎え韓国と日本の歴史的なつながりなどについて講演していただきました。
まずは歴史から。日本では、縄文時代から人口が減少していましたが、弥生時代からは増加しています。その増加の要因は、韓国人の流入ではないかとのことでした。縄文時代の古墳から韓国人と同じ骨格の骨や韓国で作られた石器などと同じ型のものが発見されているようです。
また、江戸時代には、朝鮮国王から日本へ「朝鮮通信使」とよばれる外交使節団が送られ、文化や芸術・思想を教えてもらう代わりに約6,000億円のおもてなしを行ったとのことでした。
日本と韓国のつながりは大切にされていたとわかります。
韓国では、「忠・孝・烈」という教えがあるそうで、「忠」は、国や上司に使えるという精神、「孝」は、親に対する孝行心、「烈」では、みなさんが知っている「冬のソナタ」の元になった「春香伝」(チュヒャンジョン)が紹介されていました!
食文化の紹介では、講師の朴さんが韓国料理も詳しいとのことで、たくさん面白いお話を聞くことができました。
さて、突然ですが、「石焼ビビンバッ」はどのようにして食べますか?
1種類ずつ食べますか?それともごちゃ混ぜしてに混ぜて食べますか?
日本人は1種類ずつ食べることが多いようですが、「ビビン」というのは、手を摩擦するという意味で、ごちゃ混ぜにして食べるのがおいしい食べ方だそうです。
また、「ワカメスープ」。韓国では、誕生日には必ずワカメスープを飲むそうです。それは、母親は産後の回復食としてワカメスープを必ずたくさん食べることに由来し、産んでくれた母親への感謝の気持ちや、母親もワカメスープを食べることで子供を生んだときのことを思い出すためだそうです。ワカメを通して家族の絆が深まるわけですね。
さて、韓国でも日本のものはあり、「タイガーマスク」や「キャンディキャンディ」などのアニメが放送していました。2006年の小説のベストセラーランキングでは、日本小説が韓国小説を上回っています。今は、日本の居酒屋スタイルの飲食店も大人気らしいです。
この機会に、韓国の歴史から始まり思想や食の文化を学び、約1時間半でしたが楽しい講演会でした!(n.n)
韓国での伝統的な婚礼衣装。お祝いの時は、赤や緑などの鮮やかな色を使います。