役場の情報政策室の職員が苦労して「ウェブ絵本版・辨開凧次郎翁物語」を作成し、公開をしております。
この物語の中で、辨開凧次郎が皇太子殿下に小熊2頭を贈り、感謝の証として御所の松をもらい、落部八幡宮の境内に植えられたことが紹介されています。
折角ですので、この「御所の松」について少し詳しく紹介します。
明治33(1900)年に東宮殿下(大正天皇)のご成婚祝いに、当時落部の有力者であった辨開凧次郎と村岡格が上京し、東宮御所でアイヌの盛装をし、古来の習慣にしたがってイチンケ(亀という意味)、サルルン(鶴という意味)と名づけた子熊2頭を献上しました。
大変喜ばれた明治天皇と東宮殿下は、京都御所のアカマツの実から天皇ご自身が育てられ、「御所の松」と命名された苗木を二人に賜りました。
この光栄を子孫に長く伝えるため、凧次郎はこれを植え育てました。その苗木が立派に成長し、記念樹として落部八幡宮の境内で育っております。
6月6日(日)の「落部公園つつじ祭り」の帰りに立ち寄って見学してはいかがですか?(o.k)
「御所の松」は、昭和47(1972)年3月に北海道の記念保護樹木に指定をされています。
アカマツは、本州・四国・九州に広く分布しており、日本を代表する樹木のひとつです。道南では、七飯町の国道5号「赤松街道」が有名ですね。
落部八幡宮の地図はコチラです。