生命(いのち)果てても

昨年もたくさんの鮭が生まれ故郷の遊楽部川に産卵のため戻って来ました。
11月30日のブログで『鮭の遡上』の様子を紹介しましたが、今の時期は遊楽部川でたくさんの鮭の死骸(ホッチャレ)が見られます。

産卵を終えた鮭は産卵床を守りながら数日、その場所にとどまりますが、やがて力尽きその一生を終えます。

 

鮭の死骸はワシやキタキツネなど野生動物の貴重な餌となるばかりでなく、腐敗した死骸の養分が川水に混じることにより産まれてくる稚魚の餌となる水中生物を育て、また、河畔林など森の栄養分にもなっています。

 

野生動物が食べ残した鮭の死骸。こうして養分は生まれた川へと還されます。

海で育った鮭が川上で死ぬことにより、その栄養は森へと還されています。川を流れ出た栄養を再び川に戻しているというサイクルがこの地域の森を豊かにしています。

地球環境の循環の一部を担っているといわれている鮭の役割は、生命(いのち)が果てても続いています。
自然の中に無駄な生命(いのち)などひとつもありません。  (o.k)


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