町内上八雲の北里大学獣医畜産学部附属フィールドサイエンスセンター八雲牧場で16年前から生産されている「北里八雲牛」は、輸入穀物飼料等を一切使わず、自給飼料(八雲牧場の牧草)のみで飼育されています。また、牧草も化学肥料は一切使わず肉牛の排せつ物をたい肥にして牧場に還元するという、自然の循環を大切にし、環境と調和した「自然循環型畜産」として取り組まれています。
この「北里八雲牛」を政策商品として14年前から販売している東都生活協同組合(東京都世田谷区)は、日本の農業を元気にするため「食の未来づくり運動」に取り組み、産直へのこだわりをもつ生協で、親子向け牧場見学会なども毎年行っています。
更に「北里八雲牛」の加工・流通を担当する(株)マルハニチロ畜産(東京都千代田区)も安心・安全の品質にこだわりを持ち、環境保全型農業の取り組みとのタイアップを進めている企業です。
去る10月14日、東都生協の理事長やマルハニチロ畜産の社長らが八雲牧場を訪れ、三者による「産直提携事業に関する協定書」を取り交わし、今後の事業連携の強化を確認しました。
「北里八雲牛」は八雲牧場のみにとどまらず、町内の酪農家が「酪農家産・北里八雲牛」として飼料自給型牛肉を生産する取り組みも進められており、自然本来の健康的な牛肉を八雲町発のブランドとしての定着を目指していることから、食の安全や自給率の向上のため、環境保全・資源循環型農業を推進しようとする今回の三者の協定は、八雲町の農業振興に大いに寄与することが期待されています。(o.k)
北里大学 獣医畜産学部 附属フィールドサイエンスセンター 八雲牧場
北海道二海郡八雲町上八雲751(地図はコチラ。)
TEL 0137-63-4362 FAX 0137-62-3042
左から、北里大学FSCの萬田センター長代行、マルハニチロ畜産の宮部社長、東都生協の庭野理事長。
北里八雲牛の鉄板焼き。草だけで育った牛肉は赤身で脂肪は黄色です。
霜降りのサシは入っていませんが、牛肉本来の肉汁の旨みがたっぷりです。