雛祭り

 私が小学校入学の春に、その頃流行していた手芸の木目込み人形で祖母が雛人形を作ってくれた。人形メーカーのお道具を揃えて7段飾り。

茶道具、雪洞、橘、オルゴールの牛車、そして針道具箪笥の小さな引き出しにはシールやお手紙などをこっそり隠して遊んだそのままで 毎年この季節に出しては懐かしんでまた仕舞っている。

 ところで、その7段飾りが届く前はどんな雛祭りだったかというと、小さな折り畳みテーブルに家じゅうの人形を並べて写真を撮っていた。人形供養の意味もあったかもしれないが、当時の人形を今に伝える資料にもなっている。

 横浜の人形の家という博物館にも何度か出かけたが、世界の人形の他にとても古い貴重な雛人形があるので、興味のある方はどうぞ。

A.S.


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