造形作家の来訪

 先日、札幌在住の造形作家の方が来訪されました。
 八雲の木彫り熊、特に昭和初期の八雲農民美術研究会の作品に興味を持たれているようで、ずいぶんと熱心に作品を鑑賞されていました。
 さらに、ご自身が所蔵している八雲の木彫り熊作品を絵はがきにして、作者や熊の足に刻まれている銘などについて、熱心に質問されていました。
 後日、お礼のメールには、3年先を目指して北海道の木彫り熊の体系をまとめたいとのことでした。素朴な造形美に惹かれたのか、新たな視点で木彫り熊を研究されるのではないでしょうか。

木彫り熊の絵はがき
木彫り熊の絵はがき

本人の了解を得ましたので、山里氏のホームページを紹介します。

http://yama3blog.exblog.jp
http://yamagon.exblog.jp

 

投稿者:しんちゃん

 

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上海万博出展の…

 やふー!しげちゃんです。

GWいかがお過ごしでしょうか。今日は新たに加わった木彫り熊を紹介します。

  
木登り熊
 
加藤貞夫氏の木彫り熊が新たに展示に加わりました。
加藤氏らしい、ぶどうの房や葉と優しい熊の表情がすばらしいこの作品。
実は平成22年に開かれた上海万博の北海道の日で展示された作品なんです。
そのときの状況はこちら(観光情報ブログ)
  
木登り熊アップ
 
 こちらの加藤氏の作品は町役場を通して寄贈(資料をいただいて資料館が管理すること)された作品です。
  
他に、木彫り熊展示室ができたことを知った八雲在住のとあるお方より「ぜひ展示してください」と、柴崎氏のクママスク2点を寄託(資料をお預かりして保管すること。展示の許可を頂ければ展示します)を受けました。
1点はなんとハツリ彫りのクママスクです。
もうすぐ展示予定ですので、お楽しみに!
  
 また、資料館では木彫り熊資料を集めています。
家で眠っている作品がありましたら、寄贈をお待ちしています。
  
よろしくどうぞー。
  
(投稿者:しげちゃん)

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奥津内製錬址のこと

 先日、町内の方から「浜松 鉄滓(てっさい)」と書かれた石の固まり状のものを頂きました。鉄滓とは、たたら製鉄などで生じるスラグ(かす)のことです。1863(文久3)年頃に奥津内(現在の浜松地区)に製錬所が作られたという記録がありますので、その場所のものと考えられます。
 製錬址について書かれたものによると、道南地方には海岸部に砂鉄が多くあり、近世以降に砂鉄製錬を試みた人が多くいたそうですが、砂鉄の採掘と運搬に経費がかかるのと、道南部の砂鉄にはチタンが多く含んでいることから鉄収率が悪く、いずれも上手くいかなかったそうです。経営者の佐藤某は、千両箱を積んでこの事業を行ったと伝えられていますが、実際には6~7年で事業を止めたそうです。
 奥津内製錬址の場所は、昭和46年に八雲町文化財調査委員によって、鉄山丘陵の東側傾斜地(浜松439番地付近)であったことが確認されています。

奥津内製錬址の鉄滓
奥津内製錬址の鉄滓

投稿者:しんちゃん

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新緑と五月人形と

やふー!しげちゃんです。
今回は梅村庭園の展示、五月人形についてご紹介します。
 
雪もとけ、ようやく愛知での3月頭ぐらいの気温かなーと思ってます。インフルエンザも流行ってるようですので、みなさまお気をつけください。
そんなGWが近づくこのごろ、梅村庭園の梅雲亭ではこどもの日に合わせて五月人形やカブト、鯉のぼり(紙製)を展示しています。
五月人形
 
カブトとか
 
 おやじの会が主催で、町内の方々から資料をお預かりしての展示会。毎年ありがとうございます。こちらの展示は、5月6日までになっております。
 
梅村庭園風景
 
 庭園は、まだツツジや桜は咲いていませんが、緑のまぶしい木々を眺めにいらしてくださいませ。散策路も歩けますが、一部ぬかるんでいる場所(特に前日が雨だと…)がありますのでご注意をば。
 また、梅雲亭内ではお茶のサービスを行っています。セルフですが、無料です。
 
茶碗
 
 こういう茶碗を見ると、学部生のころは中世の茶碗の先生の元で考古学をやっていた身としては、ついつい手にとって眺めてしまいます。発掘の実習で岐阜の中津川という栗きんとんの名産地で鎌倉時代の窯跡掘ってました、42度の猛暑の中で。
 …実はこの実習、漫画になったりしてまして…ゼミの先輩に漫画家がいて、その人が実習をモチーフに描いてるんですよねー。マスター○ートンとは違い、日本の発掘の雰囲気が出てる漫画ですので、興味のある方は読んでみてください。地味ですよ、発掘。本は、東海レトロスペクティブといいまして、アヴァルスコミックス(マックガーデン)です。まだ売ってるのかなぁ…密林とかの方が確実かも。
 それはさておき、茶碗については茶道やってたわけではないので善し悪しはよくわからないんですけど、個人的には釉薬がよい感じにかかってるものがあってうれしかったです。
 
 気に入った茶碗にお茶入れて、畳の上に座って五月人形と庭園を眺める…なーんてね。
 
よろしくどうぞー。
(投稿者:しげちゃん)

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郷土資料館に新展示室オープン

やふー!しげちゃんです。
八雲木彫り熊展示室が、今週の25日水曜日にオープンします!
 
ポスター
 
こちらの展示室には、大正12年、徳川義親侯が欧州へ旧婚旅行へ行った際にスイスにて購入して持ち帰ってきた木彫り熊に、それを参考にして伊藤政雄氏が作った北海道第1号の木彫り熊、農民美術研究会の作品から戦後も木彫り熊を作り続けた柴崎重行氏、茂木多喜治氏、そして最近まで制作をしていた加藤貞夫氏、上村信光氏、引間二郎氏らの作品まで、年代をおってズラリと展示しています。その数は木彫り熊だけで100点を超えています。柴崎氏、茂木氏、加藤氏、上村氏、引間氏の作品は、一人ずつまとめて展示していますので、作風を味わいつつ比べつつ、八雲の伝統である木彫り熊をご鑑賞ください。
また木彫り熊以外にも、義親侯が木彫り熊とともに持ち帰ってきた器や盆やペーパーナイフに、世界各地・日本各地から収集した民芸品や、それらを参考として作られた作品、そして長野の日本農民美術研究所の民芸品も展示しており、総点数は200点ほどになります。
 
 
義親侯は、最初から木彫り熊の制作に力を入れていた訳ではなく、冬の農閑期にできる副業としての美術工芸品を奨励していました。そのため、大正12年に農場に持ち帰った作品は、木彫り熊だけでなく果物の彫刻の施された器や盆、熊の意匠のペン軸などがあります。その後も、作品の参考にと、スイスを中心とした世界各地、さらには日本全国各地の民芸品を収集していました。その中には、長野県の日本農民美術研究所の民芸品もあり、今回の展示ではこれらの収集品も展示しています。そして、八雲で木彫りが始まり、農民美術研究会が解散するまでの間には、木彫り熊だけでなくペーパーナイフや煙草入れ、インク入れなど様々な作品が作られています。その木彫り作品のバリエーションもご覧ください。
 
なお、展示物の著作権は、八雲産業株式会社にあり、撮影には事前に八雲産業株式会社の許可を受ける必要があります。ですので、展示室内は写真やビデオなどの撮影を禁止とさせていただいております。ご協力よろしくお願いします。
 
 そうそう、郷土資料館の6月までの開館日程は↓のようになってます。
 
開館予定表
 
休館日は、4月29、30日。
5月3、4、5、7、14、21、28日です。
開館時間は9時から16時30分で、入館料は無料です。
 
ちなみに、この展示室には既にテレビカメラが入っております!
観光情報ブログでも取り上げていただきましたが、TBS系列の「イカさまタコさま」という番組で取材された映像が使われるそうです。著作権の関係でなかなかお目にかかることのできないアレやソレも映るかと思いますので、北海道以外の方はぜひ見てみてください。…残念ながら北海道HBCは別番組に差し替えの週なんですよねー…再放送はわかり次第ブログに載せたいと思います。と、いいますか、私はあまりテレビを見ない人なので、再放送を見つけたらブログコメントあたりに連絡をば…
と、ブログ書いたら、TBSさんから放映は5月2日水曜日の19時から決まったとの連絡がありました。
深夜に放映かと思ったら翌週にずれたようです。
さくっと訂正させていただきます。
 そして、この八雲木彫り熊展示室については、いろんな方々に取り上げていただいています。
 

八雲町観光情報ブログ – 木彫り熊はそもそも・・・TBS「イカさまタコさま」で紹介されます。
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/sightseeing_blog/details.php?bid=301

ようこそ、みなみ北海道へ – 八雲だョ!木彫り熊集合 かなこさん
http://www.minami-hokkaido.jp/blog/12/1812

ありがとうございます。
特にかなこさんにはかなり気合いの入った記事を書いていただきまして…
感謝です!
それでは明日の25日の開館をお楽しみに!
 
よろしくどうぞー。 
(投稿者:しげちゃん)

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