二つの崖

やふー!しげちゃんです。
今回は土曜日に開催された化石採集体験学習のレポートです。

 化石を採集する場所は小川を越えたところにあるので、前日から雨が降ったりするとちょっと厄介だなーと思っていたら、うまいこと降らずに済んで御の字でした。

化石採集
 参加者達は化石の出る層(瀬棚層という、120~80万年前の地層)に向かってハンマーを振り下ろす!
…いやちょっと待って、タガネ(マイナスドライバーで代用可)使ってー!

化石採集
そうそう、そんな感じで、貝の周りを丁寧に掘っていきましょう。

貝拾い
崖だけじゃなく、崖から崩れた粗い砂のなかや、川岸、川の中からも化石は見つかります。ちょっと変わった岩石も見つかったり。

説明中
40分ほど採集したら、化石を一個一個新聞紙に包んで、日付と採集した場所を書きます。
その後、この崖の成り立ちとかを説明しました。

この崖は、120-80万年前は海の底で、それが海の水が引いて陸地になって、そして川の流れの力で削られて出来たものでしたとか。クロスラミナとはなんぞやとか(詳しくは前回のブログで解説したので割愛

 

そして次の立岩へ。
立岩では、蛇が出るかもしれないので注意してねーといったら、逆に蛇見たい捕まえたいと大騒ぎに。どうしてこうなった…
まぁ何度も登ってるしんちゃんが一度も蛇は見かけたことないと言ってたのでよっぽどいないだろーと思ってましたが。

登山

やっぱり蛇を見かけることなく無事頂上へ。
立岩には見晴台も設置されてるんですけど、ちょっと周りの木が大きくなりすぎて見晴らしが微妙なことに…
 そしてここでは地震の影響で地面が上下した結果、1億年も前の地層(というか岩石=花崗閃緑岩)がこんなにも盛り上がって出来たんだよーといった説明を。

 今回の化石採集は、化石を採集して古代の生物について思いをはせるって目的とともに、八雲にはとても昔の地層や岩石が表面に出ていて、それが観察できる場所があるってこと。そして崖といっても、できかたってのは違うんだよーってことが頭の隅にでも残ってくれると良いなーと思う次第。
花崗閃緑岩はともかく、花崗岩は中学生の理科で出てくるので、そんときにでも立岩のことを思い出してください(笑)

(投稿者:しげちゃん)

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梅村庭園の夏の花々

 梅村庭園は、園内を彩る春の桜やツツジ、秋の紅葉が有名ですが、夏の暑い時期にも、よく見ると可憐な花々が咲いていますので、少しだけ紹介します。

 

ぎぼうし すいれん

 ぎぼうし(擬宝珠)ゆり科

 すいれん(睡蓮)睡蓮科

しもつけ ひめひおうぎずいせん

 しもつけ(下野)バラ科

 ひめひおうぎずいせん(姫檜扇水仙)アヤメ科
やまあじさい

 やまあじさい(山紫陽花)雪の下科

 あじさい(紫陽花)雪の下科

 写真で見るより、実際の花の方が美しく香りも楽しめるので、涼を求めて散策してはどうでしょう。
 なお、花の名前は全て庭園の管理人さんからの聞き取りでした。

 

投稿者:しんちゃん

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化石いっぱいな八雲の自然

やふー!しげちゃんです。
満員御礼な化石採集体験学習が今週末に迫る今!だからこそ書かねばならない、その下見風景をレポートしますー。

いやはや…今日は奉職し始めて一番忙しい日でございました。隣のあついべや祭りもよーやく落ち着いてきた感じのする資料館よりお送りします。


盛り上がり始めた頃のあついべや祭りの流しソーメン

 さて、今週末に開催される化石採集体験学習の場所と、その近くのジオ的なポイントを、おなじみジョー門氏・しんちゃんと、FMさんとWRさんを加えて巡ってきました。

 まずはノジュールが見えるポイント。

比較対象物=私

 ほぼ垂直な硬質頁岩の崖(八雲層)に、時々球状の岩石が混じってます。これがノジュールで、実は砂粒や化石を核にして、ケイ酸分や石灰分が集まって出来たものです。大きいものだと直径2mのものもあるそうです。このあたりでは大きくて1mぐらいでしょうか。このノジュールや八雲層からも化石でます。

 続いて、化石採集ポイントへ。

 ここは砂やレキからできている地層が露出していて、風雨でぼろぼろ崩れてきてます。ぶっちゃけ、崖を掘らなくても足下に積もった土の中を探すだけでも結構化石拾えたり…。

 地層をよく見ると、平行な層と傾斜する層が数10cmごとに繰り返しています。これをクロスラミナと呼び、堆積の仕方がその時代の水流の方向を表しています。この上八雲一帯は120万年前は浅い海で、あちこちから粗い砂やレキとともに貝などの化石が流されてきてました。

 そのあと、珪質頁岩が拾えるトワルベツ川へ。化石採集のコースではありませんが。
珪質頁岩は、石器の材料になる石で、旧石器時代から利用されていました。

 熊も歩いているという(ジョー門氏談)川の中をザブザブ歩いて、水切りに挑戦したり、石拾ったり、水中の写真撮ったりと遊んでいました。

 最後に、立岩を登山。
あっさり登れるんだけども、頂上は狭いので、当日はどう人員捌こうかなーと思案中。

途中には石碑もありました。
木漏れ日が良い感じに当たってました。

 と、いろいろ寄り道しながらの下見でした。
当日は化石採集して立岩登ってというコースですが、楽しんでいただけるよう鋭意準備中でございます。
小川を越える必要があるので、今から土曜日まで雨降らないといいなーと思いつつ。

おっと、書き忘れるとこでした。
下見でリアル化石ホ○ダーした化石達です。

選んで持ってきてこんな感じです。もっと選別してみると


左上から、フジツボ類、イトカケガイ、サンゴ類、ナミナガシワガイモドキ
左下から、ダイシャカニシキガイ、ホタテ類の上(右殻)、ホタテ類の下(左殻)
です。サンゴ類も出土しますよー。ひょっとしたら、海獣類の骨も出るかも!?サメの歯とか!?

それでは化石採集体験学習をお楽しみに!私の話はつまんないかもですけど、化石ガッツリ掘れますよん。

よろしくどうぞー。

(参考文献 地学団体研究会道南班2008『道南の自然を歩く 改訂版』

全部書き終わってレイアウト終わって送信ポチリしたらエラーでレイアウトからやり直しになってがっくりきてる 投稿者:しげちゃん)

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遊楽部川の自然 キタキツネ

遊楽部川の自然1 キタキツネ

 1878年(明治11年)6月から9月、東京から北海道まで旅行したイギリス女性イザベラ・バード(連れは通訳の日本人男性1名のみ)は、ユーラップ川の美しさについて、「広く深い水流で、14マイル(約22.5キロ)の間は丸木舟で下ることが出来る。中略 内陸のすばらしい景色は森林におおわれた六つの山脈であった。山々は不連続で、深い割れ目があり、樹木で暗くなっていた。それらの上に裸の灰色の峰が珍しいほど澄んだ緑色の空の中にくっきり聳えていた。私は舟に乗ってユーラップ川を遡って行きたいと思った。」(「日本奥地紀行」より)と述べている。
 バードが此の地を訪れたのは、9月10日頃である。おりしも、旧尾張藩徳川家の家臣吉田知行等は、最初の移住者受入れの準備に忙しく明け暮れていた時である。
 バードが見た六つの山脈は、今でも変わることなくユーラップ川地域の沖積平野を取り囲んでいる。源流部には太櫓岳・ユーラップ岳や聳えている。
 河口域は観光プログにあるように、市街地に位置しているにもかかわらず、多彩な動物が生息もしくは渡って来るので、四季を通して自然を楽しめる。

キタキツネの写真

ユーラップ川河口を、ゆっくりと歩き回るキタキツネ。痩せているが毛並みがいい。四足は細く長い。目の色は明るい山吹色である。

キタキツネの写真

この時期、コヨシキリなど夏鳥がアシ原で繁殖するので、巣を探しているのか?

キタキツネの写真

キタキツネは北半球に分布するアカギツネの仲間。縄文人の狩猟対象動物(町内コタン温泉遺跡から、四千年前の縄文人が食した骨が出土している。)。

(投稿者 ジョー門)

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野田生公園のトンボ達

 野田生公園には、色々なトンボがいるということで、写真を撮りに行きました。確かにイトトンボ科、トンボ科アカネ属、オニヤンマ科と思われるものなどがいました。トンボ図鑑を見ながら種類を特定しようとして、愕然としました。イトトンボ科だけでも沢山の種類があり厳密に種類を見分けるためには、胸部側面と腹部第2節背面斑紋の違いによって見分けるみたいです。撮った写真で分類することは不可能で、捕獲してルーペで観察するしかありません。アカネ属は、翅先端と翅基部の斑紋の違いによって見分けが付くみたいです。と言うことで、撮ったトンボの写真だけで分類しました。

エゾイトトンボ モノサシトンボ

イトトンボ科エゾイトトンボ?(全道に分布)

モノサシトンボ科モノサシトンボ(ほぼ全道に分布)

アカネ属1 アカネ属2

トンボ科アカネ属1(メス)

トンボ科アカネ属2(オス)

ノシメトンボ オニヤンマ

トンボ科ノシメトンボ(全道に分布)

オニヤンマ科オニヤンマ(全道に分布)

  種類が同じでも、雄雌、成熟、未成熟、青色型、黄緑型など色々あって、奥が深いと思いました。興味ある人は、捕虫網とルーペと図鑑を片手に散策してみましょう。

投稿者:しんちゃん

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