遊楽部川の自然7 シラサギ

遊楽部川の自然7  シラサギ
 遊楽部大橋の下流では、アオサギを見ることが出来る。3・4年前からは、中州の柳の木などに巣が数多く作られ集団繁殖地(コロニー)となっている。
  先月、遊楽部大橋でアオサギの写真撮影をしている人を見かけたので声をかけてみたところ、「今日は40羽以上の集団がいる。一度にこんなに多くのアオサギを見たのは初めてだ。」と興奮気味に説明をしてくれた。双眼鏡で集団となっている数を確認したところ、48羽を確認でき、その他に単独のアオサギ数羽を見ることができた。
 最近では、八雲町内の野田追川、落部川や上八雲の山間でみ見られるようになり、年々増える傾向にあるようだ。アオサギに混じって、白鷺を1羽確認することができた。白鷺はダイサギ、チュウサギ、コサギなど全身が白いサギの総称で、遊楽部川河口で私が今年確認できたのはダイサギ(おそらく亜種のチュウダイサギだと思う。)とチュウサギの二種類である。
 チュウサギはチュウダイサギに比べ小さいが、非常に似ており、単独でいると大きさを比較することが出来ないので、判断に迷うところである。チュウサギは短期間しか確認できていないが、チュウダイサギは春から確認され、今日でもまだ河口で見られる。

チュウサギ写真
チュウサギ 羽を広げ、魚が近くにくるのをじっとまつている。

ダイサギ写真
ダイサギ(亜種のチュウダイサギと思う) 自分の姿に見とれて?

チュウダイサギの頭部写真 チュウサギの頭部
ダイサギの頭部 チュウサギの頭部

クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギ (8月22日撮影)迷鳥・希少種:当町の観光情報ブログによると7月29日にも確認されている。詳しくはこちらをごらんください。

投稿者:(ジョー門)

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梅村庭園 秋の木の実2

 秋の木の実の第2弾です。木の実を注意深く観察していると、熟すにしたがって色が変化したり、果実から種子が出たりと、色々な変化に気づきます。

サンショウの果実 サンショウの種子

 サンショウ(山椒)の果実 ミカン科

 サンショウ(山椒)の種子 ミカン科

ひめりんご まゆみ

 ひめりんご(姫林檎)バラ科

 まゆみ(檀・真弓)ニシキギ科

うめもどき ノイバラ

 うめもどき(梅擬)モチノキ科

 のいばら(野茨・野薔薇)バラ科

 9月中旬に赤く熟していた山椒は、10月になると裂開して黒い種子が出ていました。まゆみは、古くは弓の材料となっていたそうです。今回も管理人さんに名前の聞き取りをしました。

投稿者:しんちゃん

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遊楽部川の自然6 ウミネコ

 明治10(1878)年、開拓地調査のため遊楽部原野の調査をした旧尾張藩士は、遊楽部川について、「百石積格好の船は川筋へ入るを得ヘシ」(「遊楽部実況概略」)と報告している。百石船とはどのくらいの大きさなのか、見当も付かないが、昭和初期、琵琶湖で使用されていた百石船は長さ17~19メートル、米俵で250俵ほど積むことが出来た大きさの船である。このような船が入ることが出来るほど、昔の遊楽部川は、ゆったりと水量のある河口域を形成していたのだろうか。
 今日では、干潮になると場所によっては水深1メートル以下で、川の中ほどに広い中州ができ、ウミネコなどカモメ類の休み場所となっている。潮が満ちてくると、中州は水面下となり、カモメ類は水面や沖合の海面に移動することになるが、この時、カモメ類はにわかにあわただしくなる。上空から海面に向かってダイビングを繰り返すのである。干潮から満潮へ変化すると、潮の流れが出来、小さな魚が海面近くを泳いだりするのではないかと考えられる。カモメ類の魚の捕らえかたは、ミサゴのようにホバリングなどはしない。海面上空を飛び、魚を発見すると嘴から飛び込み、魚を捕らえ、食べるのである。

ウミネコの写真
ウミネコ(成鳥)

ウミネコの写真

魚を探して低く飛ぶウミネコ。(幼羽)
 ウミネコのダイビング写真
魚を見つけるとすぐにダイビングをする。

魚をくわえるウミネコの写真
嘴から海に入り、魚を捕らえすぐに飛び立つ
ダイビングしたとき、身体がすべて水の中に
入り込むほどに、深く潜るようなことはない。    

投稿者:ジョー問 

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木彫り熊試作品登場

 町内在住の人で、木彫り熊を作ってみようと言う人が現れました。上村信光氏の「木彫り熊教本」と手本の熊をみながら、数日後に見事試作品を作り上げました。
 使った道具は、ノコ、ノミ、ナイフ、サンドペーパーだけだそうです。
 木の種類は、身近にあった”シナの木”で、木彫りを作るには堅すぎることもなく加工しやすいので、最適な材だそうです。制作日数は、トータルで2日間だそうです。乾燥度合い、木の部位、柾目・板目がどこの部分になるかなど考慮しなければいけないとのことで、制作者曰く「誰でもが簡単に作れるものではない」と言っていました。毛彫りに関しては、良い彫刻刀がないのと、技術的にも自信がないので、今のところやらないとのことでした。
 この木彫り熊を見て誰かが「しろくま?」と言っていました。

木彫り熊試作品1 通称白熊君

木彫り熊試作品「通称シロクマ君」

投稿者:しんちゃん

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初めての秋、文化の秋。(画像追加)

やふー!しげちゃんです。
 急に涼しくなってきて、さすが北海道と思ってます。むしろ寒い!
シャツは長袖になって久しいですが、いつぐらいから上着が必要になりますかねぇ…。
今回は、10月と11月初頭に開催される郷土資料館主催及び協力・後援事業についてのご紹介です。
追記:画像が一枚ぬけてましたので、訂正しました。

 北海道では、10月8日から11月7日を文化財保護強調月間として、文化財の公開や展示会、講演会の開催など、道民の皆様が文化財に親しむことのできる環境作りを進めています。
八雲町郷土資料館では、重要文化財であるコタン温泉遺跡出土遺物を展示するとともに、学芸員によるミニ講座を行います。
コタン温泉遺跡出土品展ポスター

『コタン温泉遺跡出土品展』は、10月9日(火)から11月7日(水)まで、郷土資料館2階小展示室で開催します。開館時間は9時から16時30分、休館日は月曜日と祝日、入場料は無料です。
ミニ講座は、「貝塚からわかること」をテーマに、10月28日(日)の13時30分から14時30分に資料館にて行います。貝塚からどんなものが出土しているのか、それからわかった縄文人の食生活や生活環境などについてお話ししようと考えています。こちらも無料で、事前申込等必要ありませんので、お気軽にご参加下さい。

 次に、古文書講座のご案内です。
毎年3月に行っている古文書講座ですが、今回は熊石地域の古文書を扱うこともあって、ぜひ熊石地域の方々にも聞いていただきたく思い、10月14日(日)に熊石総合支所2階会議室にて古文書講座を開催することになりました。
古文書講座ポスター

開催時間は10時から12時です。参加費は無料なのですが、資料の準備のため、10月12日(金)までに、熊石総合事務所(01389-2-3111)か、八雲町郷土資料館(0137-63-3131)までお申し込み下さい。
 今回使うテキストは、門昌庵所蔵の文書と、熊石村戸長役場の資料になります。
古文書といえばなんか難しいイメージ(私もそうです。学生時代に全然読めなかった苦い記憶が…)ですが、今回は「初めての古文書」の通り、まったく古文書に触れてこなかった人でも楽しめるよう内容を組み立てていただいてます。
 門昌庵文書はパッと見て読める文書ではないんですが(パッと読める人はぜひ郷土資料館でその技術を生かしませんか?いつでもボランティアを受け入れております)、熊石村戸長役場資料はちょっと難しいところがあっても大体読めると思います。

明治の古文書

ね?これならなんとかなる気がしませんか?
これは明治期の古文書になりますが、合字(あわせじ)など古文書特有の文字を学ぶのにちょうどいい思います。これと門昌庵所蔵の江戸時代の古文書から、熊石の沿革と、熊石の発展の中心人物となった「佐野屋権次郎」について一緒に学んでみましょう!

 そして、昨年盛大に開催されました、徳川林政史研究所による公開講座が、今年も八雲町で開催されます。今回のテーマは、公民館に胸像がある、八雲町民になじみ深い「徳川さん」です。
『徳川義親 八雲への想い -山と緑に囲まれた理想郷をめざして-』(徳川林政史研究所のHPはこちら
林政史公開講座ポスター

10月20日(土)、13時から、はぴあ八雲コミセンホールにて開催されます。
入場は無料ですが定員200名(事前申込不要・先着順)です。
内容は、
【趣旨説明】
白根孝胤氏 『八雲開拓倉庫からのメッセージ』
【報告】
藤田英昭氏 『徳川農場 その成立と足跡』
芳賀和樹氏 『森をつくる~徳川義親と八雲の人びと~』
根岸美季氏 『八雲ブランド「熊彫」の誕生~徳川義親と八雲住民とのかかわり~』
【パネルディスカッション】
報告者3名とコメンテーター(幸村恒夫氏)
となっております。
大正から昭和初期にかけての、義親公と八雲のかかわりが中心になるかと思います。

 さて、秋といえば文化祭。
落部文化祭が、10月20日(土)~21日(日)に開催されます。
落部文化祭ポスター

郷土資料館から木彫り熊が出張します。
今、資料館でみなさんに見ていただいている木彫り熊以外の木彫り熊がお目見えする予定です。
ここで見ないと、来年に予定している展示替えまで見れないかも!?

 続きまして、11月1日(木)~4日(日)に開催される熊石の文化祭では、郷土資料館で保存している縄文時代の土器や石器を展示します。
熊石福祉センターの壇上のスペースにて展示予定です。
縄文時代の遺物のさまざまなバリエーションを楽しんでいただけたら、と思っています。

と、文化の秋にふさわしく、盛りだくさんな内容でお送りします。
よろしくどうぞー!

なんか今週は火曜日ぐらいからずっと金曜日のようなぐったり感の 投稿者:しげちゃん)

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