冬の風物詩~ひな祭り~

 冬の風物詩 ひな祭りに向けて梅村庭園内の梅雲亭では、ひな人形展を開催しております。梅村庭園は1月~3月までは閉園になっていますが、特別にひな人形展を開催している期間だけ、開園しております。

冬の梅雲亭

冬の梅雲亭

 郷土資料館に収蔵されている、明治期から昭和期にかけてのひな人形と、やくもレディースネットで出品している色々な地域のひな人形や手作りひななどが所狭しと飾られています。
 昨年のひな人形展で特に人気があったのが、やくもレディースネットで制作した「顔出しひな看板」です。大勢の人たちが、看板で記念写真を写していました。
 今年度はさらにバージョンアップした「顔出しひな看板」になっております。3月2日の日曜日には、折り紙や甘酒の無料提供がありますので、ぜひお越し下さい。
 ひな人形展は、2月18日(火)~3月3日(月)までです。

平成24年度

平成24年度の「顔出しひな看板」

平成25年度のひな人形展

今年度の展示

投稿者:しんちゃん

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版画家 浜西勝則氏

 浜西勝則氏は、1949(昭和24)年に八雲町で生まれ、八雲高校から東海大学教養学部芸術学科に進学し、版画家の道を歩んでいます。世界的に有名な美術展に作品を出品し、数々の受賞歴があります。1979年のイビザ国際版画ビエンナーレで最高賞受賞(スペイン)、82年のグレンヘン国際版画トリエンナーレ展で最高賞受賞(スイス)、83年カボ・フリオ国際版画ビエンナーレ(ブガジル)では大賞を受賞しています。

 作品もメトロポリタン美術館(アメリカ)、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、現代グラフィック美術館(ノルウェー)、北海道立近代美術館、大英博物館(イギリス)、国立国際美術館(日本)、クラウコ国立美術館(ポーランド)などに収蔵されています。

  浜西氏の版画技法は銅版画の一種で、メゾチントと言う技法です。メゾチントに関しては、浜西氏の文章を引用します。
 「目立ての作業は目立て専用のベルソー(又はロッカー)と呼ばれる櫛目状の道具を用い、その歯を銅版画上に縦、横あるいは斜めに規則正しく穿ち、版の表面が完全にその歯の跡で覆われるまで続けます。」「メゾチントの場合、描写は削りの作業になります。ベルソーによって完全に施された素地はきめ細かい金ヤスリのささくれに似た表面を作ります。スクレーパーと呼ばれる彫刻刀でこのささくれを丁寧に削り落としてゆきます。漆黒の面、グレーの段階はこのささくれの深さ、密度により表現されます。」

浜西勝則「接合”三体”」メゾチント

浜西勝則「接合”三体”」 技法:メゾチント

 現在郷土資料館では、浜西氏の作品の他に24点の日本人の版画作品を3月23日(日)まで展示しております。

投稿者:しんちゃん

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縄文遺跡群を世界遺産に!

 「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森・秋田・岩手)を世界遺産に登録推進するためのフォーラムが、2月9日に室蘭市で開催されました。
 世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で条約が採択されたもので、遺跡・景観・自然など普遍的な価値を持つものを登録し保存するものだそうです。
 世界遺産には、文化遺産・自然遺産・文化と自然が一体となった複合遺産の3種類があり、いずれも有形の不動産が対象になります。国内では、平成23年に「平泉」が文化遺産に「小笠原諸島」が自然遺産に登録され、最近では平成25年に「富士山」が文化遺産に登録されています。
 今回のフォーラムで予定されていた講演は、あいにくの天候で中止になりましたが、講演のレジュメには、北東北と北海道南部を津軽海峡文化圏と呼称して、「安定した定住を背景にした強い個性をもった文化圏を形成」し、「共通の世界観、信仰、価値観をもち、多分共通する言語をもった同族が形成したと考えられる」文化圏と書かれていました。
 もちろん、八雲町の遺跡群もこの文化圏の範囲に含まれるものと考えられます。

特設ブースでは、各地域の遺跡が紹介されていました。

伊達市

伊達市

 

室蘭市

室蘭市

 

函館市

函館市

投稿者:しんちゃん

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東北で売っていた木彫り熊

 友人から、秋田県のとある道の駅で購入したという木彫り熊をいただきました。
 友人曰く「八雲は木彫り熊が有名だから!」
 木彫り熊を受け取って「・・・・・」
 友人曰く「これは八雲の熊ではないのか?」
 「たぶん違うと思うが・・・」
 友人曰く「なあんだ 八雲の木彫り熊が東北でも売っていると思って買ってきてやったのに」とのことでした。
 秋田県の道の駅で、この様な「木彫り熊」が売っていることを認識しましたが、パッケージにはどこで作られた木彫り熊であるかは書かれていませんので、制作地は不明です。

木彫り熊1

秋田県の道の駅で売っていた木彫り熊

木彫り熊2

正面の写真
規模(長さ4.5×幅3×高さ2.8cm)

投稿者:しんちゃん

 

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伊藤政雄さんの賞状

 大正13年に徳川農場が主催した「第1回八雲農村美術工芸品評会」に、大新地区で酪農業を営んでいた伊藤政雄さんが出品した木彫り熊が、「北海道第1号の木彫り熊」とされています。徳川義親侯がスイスで購入した木彫り熊を参考にして作られた毛彫りの熊です。徳川義親侯は、伊藤さんの木彫り熊を見て「八雲でも熊の彫刻はできる」と考えて、伊藤さんと十倉金之さんを講師にして、徳川農場で講習会を開催することになりました。
 その後、昭和2年9月に秋田県主催の「北海道奥羽六県連合副業共進会」に伊藤さんが出品した「彫刻熊」が一等賞となり、八雲の人々は木彫り熊制作に大いに自信を持つようになったそうです。
 この度、伊藤さんの親族より、郷土資料館にその時の賞状が寄贈されました。とても古い賞状ですが保存状態がよく、当時の装飾の色が鮮やかに残っていました。八雲の木彫り熊の歴史を語るうえで、とても貴重な資料と考えられます。

講習会風景

徳川農場での農民美術講習会
中央に立っているのが伊藤政雄さんで、右側に立っているのが十倉金之さん

賞状

賞状

投稿者:しんちゃん

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