資料館の企画展×2のご案内

やふー!しげちゃんです。
本日から郷土資料館の企画展が、さかのぼること4日前からは木彫り熊資料館の企画展が始まりました。

まず郷土資料館の企画展「徳川慶勝・義禮・義親と徳川農場」ですが、いわゆる徳川農場(徳川家開墾地試験場から始まり、戦後の農地解放で解散した徳川農場全体のこと)に深く関わった尾張徳川家第17代当主慶勝公、18代当主義禮公が書いた書を展示しています。

書

八雲町には旧尾張藩士族の子孫が多く、尾張徳川家とのつながりがいまだに残っています。
当主の書があるのも、その一端。
大きくてなかなか展示できませんので、この機会にぜひご覧ください。
また、義親公のゆかりの品としては、熊狩りの際に使っていたウィンチェスターを展示しています。

ウィンチェスター

こちらは去年、尾張徳川家第22代当主の義崇氏からご寄贈いただいた資料になります。
今回が初公開です。
企画展終了後は、常設展に移動予定ではありますが、すぐ展示とはならないと思いますので、気になる方は期間中にご覧いただければと思います。
この企画展は9月27日までです。

 

さて、木彫り熊資料館の企画展は「新収蔵木彫り熊 ~八雲の知る人ぞ知る作家たち~」と、サブタイトルにある通り、これまであまり知られていない、販売をほとんどしてこなかった人たちの作品を展示しました。

木彫り熊企画展

ご存知の通り公民館講座の木彫り熊講座が昭和46年から開講しており、一時期休止もありましたが現在も続いています。
そこで習った人もいれば、ちょっとしたきっかけから木彫り熊を制作した人もおり、八雲の木彫りの裾野の広さに触れていただけると思います。
こちらの企画展は11月29日までとロングランになっておりまして、ご寄贈いただいた岡島氏や谷内氏の木彫り熊は全部展示できていないので、9月ごろに展示替えをしようと思っております。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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資料館的なお知らせ色々盛り合わせ

やふー!しげちゃんです。
今回は、TV番組情報と、北海道博物館(札幌市)で開かれるイベントと資料館企画展のご紹介です。

 

まずはTV情報。

明日、7月9日の21時から放送のBS朝日『鉄道・絶景の旅』2時間スペシャルで八雲町木彫り熊資料館と木彫り熊講座が紹介されます(直前になってのお知らせでごめんなさい)。

ゲストで案内人は、宇梶剛士さん。

以前に別番組で、北海道の木彫り熊のルーツを追ってスイスはブリエンツまで旅をした宇梶さんが、函館から稚内の道中に寄るスポットとして八雲をご紹介してくださったことから、今回取り上げられることになったそうです。

収録風景は諸事情でありませんが、恒例になりつつあるサインをいただきましたので、ご紹介します。

宇梶さんサイン

どんな内容かは、番組をお楽しみに!

…何気に、木彫り熊講座の映像はテレビ初公開だと思います。今年度からリニューアルした講座室にて制作していただいてます。

番組HPはこちらです。
http://www.bs-asahi.co.jp/tetsu_zekkei/

 

続いて、【北海道の博物館まつり】をご紹介ー。

7月11日つまり今週土曜日、札幌市の北海道博物館にて、北海道内の博物館的施設のスタッフが集まって、ワークショップを行いながら自分たちの地域の博物館や活動を皆様にお伝えします。

道南ブロックのブースには、旧檜山爾志郡役所(江差町郷土資料館)と八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館から1名ずつ学芸員が出張ってブース運営してますので、お立ち寄りください―。

ワークショップは、大福帳という、半紙を使ったスタンプが押せるメモ帳みたいな帳面作りを行います。
半紙だと押したスタンプが裏写りしそうなものですが、しないんです。
ここでオリジナルスタンプ帳を作って、夏休みにはいろんな博物館施設を巡ってみよう!

ちなみに、北海道博物館は、去年度まで北海道開拓記念館でしたが、今年4月からリニューアルオープンして北海道博物館となりました。

今回の北海道の博物館まつりについて、こちらのページへどーぞ!
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/post/event/special-event/detail1811/

 

そして、来週14日火曜日からは木彫り熊資料館の企画展『新収蔵木彫り熊展~八雲の知る人ぞ知る作家たち~』と、18日土曜日からは郷土資料館企画展『慶勝・義禮・義親と徳川農場』が始まります。

なお郷土資料館は企画展準備のため、来週15日水曜日から17日金曜日まで休館とさせていただきます。
木彫り熊資料館は通常通り見学していただけます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。

 

てなわけで、10月の某研究会まで予定がギッチリ詰まってますが、体調崩さないよう気を付けたいと思います。
特に今、八雲でインフルエンザが流行ってるみたいですしねぇ…

よろしくどうぞー。

(投稿者:しげちゃん)

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函館にある土龍の熊

やふー!しげちゃんです。
今回は、八雲農民美術研究会にも所属していたことのある『土龍』の話です。

土龍とは号のことで、本名は根本勲さん。芸術家です。
根本さんと八雲の関わりは、柴崎重行さんを通じたものになります。
根本さんは昭和5年に横浜で開催された観光団土産品展覧会でみた柴崎さんの作品に感動し、函館に戻った際に八雲の柴崎さんの元を訪れて親交を深め、八雲農民美術研究会にも参加しました。

昭和7年には柴崎さんと作品を作りながら道内各地を放浪し、美について語り合ったそうです。
このとき弟子屈に住んでいた更科源蔵さんを訪ねています。

柴崎さんの木彫り熊は足をくっつけた作品が多いのですが、これは根本さんの作品の特徴でもあり、制作する中でお互い刺激し合って生まれた作風なのだと思われます。

土龍木彫り熊
木彫り熊資料館で展示している根本さんの作品

さて、そんな根本さんの作品ですが、函館には大きな熊が野外展示されています。

場所は、「北海道第一歩の地」。

北海道第一歩の地

左側にある白いカクカクしたオブジェクトが、根本さんの熊です。
木彫り熊資料館収蔵資料と似てるでしょ?

根本熊

 

根本熊

赤レンガ倉庫からも歩いて行ける距離にありますので、函館に行った際には見てみてください。

…実は函館にはもう1体土龍の熊があるそうなのですが、それはまた今度紹介したいと思います。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

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山里氏の木彫り熊コレクション展が札幌で

やふー!しげちゃんです。
今日は札幌で開催されている木彫り熊の展示会のご紹介です。

昨年、木彫り熊を多数収録した写真集的な『北海道木彫り熊の考察』を出版された山里稔氏。
6月7日、つまり次の日曜日まで、札幌市の「品々法邑」でコレクションを展示していらっしゃいます。

山里氏コレクション
山里氏の展示会場

八雲の木彫り熊もありますが、それよりも道内各地のいろんな木彫り熊があって見応えがあります。

特に、他の所有者からお借りして展示されている、旭川の松井梅太郎の木彫り熊は由来もわかっていて一見の価値ありです。

開催期間中にもう一回行きたいところですが…予定詰んでいて無理そうだなぁ…

 

なお、先日新聞報道もありました、八雲の岡島太氏の木彫りの熊や牛や馬ですが、7月中には展示を行う予定です。

寄贈式
岡島弘行氏から牛を受け取る教育長

正式な日付は決まり次第ご案内いたします。
岡島さんの木彫り作品は、酪農家なだけあって牛がすごくリアルに作られています。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

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神社ガールが探すもの@落部八幡宮

やふー!しげちゃんです。
落部八幡宮の宮司さんに教えていただいた、「神社ガール」が巡っているパワースポット的な一品をご紹介します。

「神社ガール」でググってみますと、「神社にいそうな女の子」が第一位の検索に来てますが、そっちではなく、「神社仏閣をパワースポットとして巡る女性」のことを指します。…なんか「御朱印ガール」もあるそうで。へー。

その神社ガールが神社で探すものというと、コレだそうです。

六葉金具

「六葉金具」といいます。

よく神社で使われていて、いろんなタイプがあるのですが、これは単なる装飾品ではなく、火難除けの意味を持つ装飾品です。

六葉金具2

 

六角形をしていて、

上の突起から下の突起へ

左上の突起から真ん中通って左下の突起へ

右上の突起から真ん中通って右下の突起へ

 

と線を書くと、なんかの文字に見えませんか?

 

 

 

六葉金具の水

そう、「水」という漢字を表しているのです!

 

そして真ん中のでっぱりは樽の栓のようですよね?

樽に見立てて、抜くと水が出るということを表しています。

 

そして神社ガールのお目当てはというと…

ハートマーク

このハートマークです!

この意味は、愛の力で火を消すとかそーゆーのではなく、イノシシの目を表しています。

正式には、猪目(いのめ)といいます。

なぜイノシシの目なのか?

山火事が起きると、真っ先に降りてくるのがイノシシで、火事を早く知らせてくれる動物ということで、このハートマーク猪目が使われているのだそうです!

金具ひとつとっても、火難除けとしていろんな意味を持たせていて、すごいなぁとお話を伺っていました。

こういうダブルミーニング的なシロモノ好きなんですよね。

ちなみに、神社ガールは、このハートマークが何個あるかでそのパワースポットの格付けしてるとかかんとか…

 

まだ立て替えたばかりで青森ヒバの良い匂いがする落部八幡宮、訪れてみてはいかがでしょうか?
よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

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