講演と木彫り熊展示と、来週からの連載記事と。

やっほー!しげちゃんです。
本日は、函館更生保護女性会の研修会がシルバープラザで盛大に開催されました。
そして、講演と木彫り熊の展示をさせていただきました。
…300人ぐらいを前に講演の大役を果たして、ほっとしながらこれ書いてます。

講演風景
珍しくスーツ

講演は、「八雲における挑戦の歴史~徳川農場が蒔いた種~」と題しましてお話しさせていただきました。
いろいろ詰め込みすぎてとっちらかってしまった気もするのですが…要は、徳川農場はいわゆる不在地主の農場ながら、農場側も小作側も家族愛をもった関係を築いた結果、他の地域で小作争議が頻発する中でも農場と小作の間での争議はなく、進取の気性をもっていろんな事業に取り組みながら発展してきましたといった内容です。

それには徳川農場における政策の基本的な考え方、公共性・公益性を重視することがあったのが重要でした。また、小作やそれ以外の村民との良好な関係があったため、八雲片栗粉の暴落で負債を負ったうえでさらに借金して牛を導入して酪農への道を歩き始めたことや、農民美術品(木彫り熊など)を作ろうといわれてのってくる土壌ができたんだと思います。

木彫り熊

木彫り熊は、八雲の毛彫りの熊と面彫りの熊、そして八雲ではない熊を展示しました。…パネルどっかで見たことあると思ったあなた、正解です。こういった展示の時には大体このパネルを持ち込んでいます。

 

アイヌ衣装の展示

他に、ユーラップレラの会も展示をしていまして、みなさん熱心にアイヌの衣服等の縫物をみていらっしゃいました。

多くの方々に八雲の文化を知っていただけて、よかったなぁと思っています。

さて、一つ告知です。

来週水曜日から、雑誌からweb媒体に変わりました『北海道マガジン「カイ」』にて連載中の「カイ×アルキタ まちぶらNAVI」で、八雲町が取り上げられます。

カイのトップページはこちら 

まちぶらNAVIはこちら 

初回は来週水曜日なので、まずは19日をお楽しみに!

よろしくどうぞー。

(投稿者:しげちゃん)

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13日の20時からNHKBSプレミアムで徳川慶勝が取り上げられます

やっほー!しげちゃんです。
今日はTV番組の紹介と、それに関わる資料館資料のです。
…やけに最近八雲関係のTV番組多いですねぇ。
なお来週ぐらいからは、とあるwebサイトでも特集、始まるみたいですよ?

それはさておき。

八雲町の名付け親で、尾張徳川家第14・17代当主の徳川慶勝。
現在の八雲市街地の基礎を築いた旧藩士族の移住を決めたのも、慶勝でした。
その慶勝が、鳥羽伏見の戦いの後、非常に大きな決断をしています。
それを取り上げた

『英雄たちの選択 明治維新 知られざるデザイナー ~尾張藩主 徳川慶勝~』

が、13日の木曜日、20時からNHKBSプレミアムで放送されます。

番組HPはこちら

このリンク先にある、明治期の高須四兄弟の写真。これの背景説明するだけで企画展が1つ作れます。というか、平成25年度に開催した企画展は、この写真のすごさを説明していました。

また、八雲町に移住した士族で、町長も務めた内田文三郎は、生前に慶勝の写真を収めた神棚を祀っていました。

神棚

移住人たちにとって慶勝が精神的な拠り所であったことを示していると思われます。

この神棚については、『集まれ!北海道の学芸員』というHPでコラムを前に書きましたので、詳しくはそちらをどうぞ。

慶勝公の神棚と内田文三郎【コラムリレー第13回】

…英雄たちの選択、ぜひご覧ください。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

 

 

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木彫り熊展示情報~七飯町歴史館

やっほー、しげちゃんです。
今回は、ウチ以外で木彫り熊を展示している館の紹介です。

今回ご紹介するのは、七飯町歴史館

七飯町歴史館企画展

企画展「集めたり、揃えたり。」の中で、木彫り熊のコーナーもあります。

歴史館の木彫り熊

私が見た感じでは、展示されている熊は、八雲のは茂木と、木彫り熊講座生の作品と思われるものがありました。
それ以外は、堀井流のものと、白老に多くみられるタイプに、大沼公園で彫っていた坂田のものです。
この坂田の木彫り熊は、浜田コレクションの中にもそっくりなもの(同一作者なので当たり前ですが)があって、木彫り熊資料館の企画展で展示しています。坂田が多く作ったスタイルなんでしょうか。
あと1点、一番小さいのは八雲かもしれないし八雲じゃないかもしれない…そんな印象です。

こちらの企画展は、10月23日(日)までです。

木彫り熊以外にも、マッチ箱や、コケシなどいろんな資料が展示されていますので、行ってみてくださいねー。

よろしくどーぞ。

(投稿者:しげちゃん)

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茂木の貴重な面彫りの木彫り熊【浜田コレクション展から作品紹介】

やっほー、しげちゃんです。
ただいま開催中の『浜田コレクション展』から、これは!と思った木彫り熊を紹介しますー。

それではまず1体目。

茂木の木彫り熊

この熊ですが、作者は八雲の茂木多喜治(号:北雪)です。

八雲に昔から住んでいる人でも、この熊はあまり見たことがないのではないでしょうか。
茂木といえば毛を彫った熊が有名で、資料館には毛彫りの熊しか収蔵していません。
でも実は、こういった面で構成された熊も彫っていまして、柴崎のハツリ彫りとは違った面彫りをしていました。
この茂木の彫り方は、次の世代である加藤貞夫や上村信光にも引き継がれています。

茂木が戦前から木彫り熊制作をはじめて、戦争中も非国民といわれながらも彫り続けた結果、八雲の木彫り熊が絶えませんでした。
柴崎が芸術的で孤高の存在であるならば、茂木は菊型毛などの八雲らしい熊を次世代に伝えた人。
この茂木の面彫り熊は、面彫りの中でもハツリ彫り的ではない彫り方があり、加藤や上村の面彫りの熊が突然現れたのではなく、受け継がれてきたものであることを教えてくれます。
浜田コレクションの図録にも載っていますが、実物をまじまじと見ることができるのは11月6日まで。
この機会にぜひ見てください。

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

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企画展の舞台裏

やっほー!しげちゃんです。
みなさま三連休はいかがお過ごしでしたか?
私は札幌で木彫り熊好きな人たちと話してチーズ咥えたりした木彫り熊の展示を見て、豊浦町で秘境小幌フォーラム(地域にある資源の魅力を発表し、これをどう活用するのか町長も含めて公開討論してました)を聞きに行って、祝日開館のため仕事してからこのエントリ書いてます。

さて。

三連休の直前に必死で企画展の展示して、無事開催にこぎつけた「浜田コレクション展」。

ポスター

今回は、その舞台裏を少しだけご紹介します。

実はこの企画展、木彫り熊を展示している部屋の一部を使っています。
ですので、単に企画展を展示すればいいだけじゃなく、常設の展示も模様替えしないといけないというハードさでした。

まず先週の月曜日。
休館日のうちに、ひとつの展示ケースを片づけて空けて、そこに隣の展示ケースの木彫り熊引っ越して…と玉突きのように展示替えをしました。

展示替え
ギュッとつまった常設展へと転換中。

企画展の展示は、準備している間も来館していただいた人には展示を見てもらうことを目標に、企画展スペースのみ囲っての作業。

企画展準備
布の奥で展示替え実施

そうしてなんとか金曜中に展示を完成させ、土曜日から企画展を開催していました。

コレクターの浜田さんが集めた貴重な木彫り熊を展示しておりますので、ぜひ見に来てください。

茂木さんの座熊
今回の展示で私のイチオシな木彫り熊。可愛いでしょ?

よろしくどうぞー!

(投稿者:しげちゃん)

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