北海道第一号の木彫熊が沖縄へ

 北海道第一号の木彫熊が、沖縄県立博物館・美術館で開催されている「平成22年度アイヌ工芸品展 アイヌー美を求める心」(2010.12.3~2011.1.10)に出品されています。
 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構などの主催で、財団法人徳川黎明会、徳川林政史研究所、八雲産業株式会社などが協力団体として名を連ねています。
 北海道第一号の木彫熊は、酪農家の伊藤政雄が大正13年に開催された第1回八雲農村美術工芸品評会に出品した作品で、八雲産業株式会社が管理している【徳川義親氏収集民芸品】で、八雲町郷土資料館に寄託され、通常は常設展示してあります。
 今回の展示会のパンフレットには、「財団法人アイヌ民族博物館が所蔵する衣・食・住、祭礼に関する300点を超える貴重な資料」と「北海道八雲町において、アイヌの人たちと親交を結んだ尾張徳川家の関連資料として、明治から昭和にかけての八雲アイヌの民族資料を沖縄で初めて公開します」とあり、木彫熊の解説文は「大正時代にスイスから持ち帰られた木彫熊をモデルに、徳川農場で作られたもの。後に北海道を代表する土産品となった木彫熊の第一号である」と書かれています。12月12日(日)には、徳川義崇(徳川美術館館長・尾張徳川家第二十二代当主)と宮里正子(沖縄県立芸術大学非常勤講師)による記念講演「北海道と沖縄と尾張徳川家」が予定されております。

アイヌ工芸品展パンフレット
アイヌ工芸品展パンフレット

投稿者:しんちゃん


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