やふー、しげちゃんです。
だーいぶ時間は経ってしまいましたが、7月17日に「交流人口の拡大による新しいまちづくりセミナー」が開催されました。
まちづくりについて、八雲を盛り上げることについて、郷土資料館として何ができるか勉強したいと思って参加したのですが、とてもいいお話が聴けました。今回は、その基調講演についてザックリまとめたものをご紹介したいと思います。
講演してくださったのは、坂元英俊氏(阿蘇地域振興デザインセンター事務局長)です。
討論会風景
基調講演「北海道新幹線開業を見据えた八雲町の滞在型観光と地域づくり-2市7町村による広域連携でのツーリズム展開(阿蘇ゆるっと博)を例として-」
新幹線が通るから、高速道路が通るから人が来るのではなく、町が準備しているから人が来る。まちづくりは、新幹線や高速道路が出来る前からしなければならない。
何か目玉となるものを用意して人を呼ぶのではなく、町のいいところを説明できる人を育てて、観光客を案内し、説明することが重要。案内する人が、町の自慢を、その理由を含めて3つ以上言えることが重要で、身近にある自分たちの好きなところを町民が具体的に語ることが、その町・商店街の魅力になる。
人が滞在してくれる居心地の良い商店街作りが必要。
阿蘇の場合は、木を山から持ってきて植えて、木陰をつくり、その下にわき水があって人が集えるようにしたり、食べ歩きができるようにして、店の目玉となる食べ物などは立て看板を置いて宣伝する。商店街などのマップを作るのは当然だが、それにプラスしてモデルコースをつくって、この順番でこうやって歩くと楽しいですよとアピールすることが必要。
また阿蘇の情報物産館には、コンシェルジュという、観光客が希望を伝えるとそれに合った旅行のプランを作成してくれる人を配置し、旅を手助けする。
そして実際に現地では、住んでいる人が観光案内をする。そのとき、日常に根ざした自分の好きなエピソード(牧場のこの柵から見える景色が好きなど)を話せることが重要。それに観光客が共感して、ファンとなり、何度も足を運んでくれる&ソーシャルツールで情報発信をしてくれる。
まず地域を開発することがあり、さらに人間性を開発することがあった上で、経済の向上がある。
地域の魅力はなにか。それを発見し、伝える人を増やし、商店街を整備していけば、来る人も増えていく。
といったものでした。
実は、今回の記事は、更新する時機を逸したりなんだりでお蔵入りになりそうなネタでした。
しかし、先日商工観光労政課より、【地域づくり総合交付金(地域再生加速事業)に『交流人口の拡大による新しいまちづくりプロジェクト』が採択されました】という更新があったので、この流れに乗るしかない!ここで出しそびれたら完全にお蔵入りだ!と思って更新させていただきました。
さて、このセミナーは基調講演の後、パネリスト達による討論会が開催されました。
そちらについては割愛しますが、一点だけ、坂元先生の「八雲という地名は、難しい地名が多い北海道にあって、本州の人に覚えてもらいやすい名前です」というのがちょっと目から鱗というか、そういう考え方もあるのかと思ったのでご紹介して今回〆
よろしくどうぞー。
(投稿者:しげちゃん)