遊楽部川の自然 キタキツネ

遊楽部川の自然1 キタキツネ

 1878年(明治11年)6月から9月、東京から北海道まで旅行したイギリス女性イザベラ・バード(連れは通訳の日本人男性1名のみ)は、ユーラップ川の美しさについて、「広く深い水流で、14マイル(約22.5キロ)の間は丸木舟で下ることが出来る。中略 内陸のすばらしい景色は森林におおわれた六つの山脈であった。山々は不連続で、深い割れ目があり、樹木で暗くなっていた。それらの上に裸の灰色の峰が珍しいほど澄んだ緑色の空の中にくっきり聳えていた。私は舟に乗ってユーラップ川を遡って行きたいと思った。」(「日本奥地紀行」より)と述べている。
 バードが此の地を訪れたのは、9月10日頃である。おりしも、旧尾張藩徳川家の家臣吉田知行等は、最初の移住者受入れの準備に忙しく明け暮れていた時である。
 バードが見た六つの山脈は、今でも変わることなくユーラップ川地域の沖積平野を取り囲んでいる。源流部には太櫓岳・ユーラップ岳や聳えている。
 河口域は観光プログにあるように、市街地に位置しているにもかかわらず、多彩な動物が生息もしくは渡って来るので、四季を通して自然を楽しめる。

キタキツネの写真

ユーラップ川河口を、ゆっくりと歩き回るキタキツネ。痩せているが毛並みがいい。四足は細く長い。目の色は明るい山吹色である。

キタキツネの写真

この時期、コヨシキリなど夏鳥がアシ原で繁殖するので、巣を探しているのか?

キタキツネの写真

キタキツネは北半球に分布するアカギツネの仲間。縄文人の狩猟対象動物(町内コタン温泉遺跡から、四千年前の縄文人が食した骨が出土している。)。

(投稿者 ジョー門)


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