遊楽部川の自然9 コヨシキリ

 ユーラップ川の河口は、長い年月の間に土砂が堆積したのか、今では歩いて渡れるほど浅くなっている。寛政3年6月に訪れた菅江真澄は「はかりしれぬほど深い川岸についた」と書いており、また明治11年に訪れたイギリス人女性イザベラ・バードもまた「やがてユーラップ川に来た。広く深い水流で・・・」と表現している。

 30年前頃には、川底に礫が積み重なり、カジカやモクズガニを容易に見つけることが出来た。今では、礫と礫の間に隙間がなくなり、見かけることは出来なくなってしまった。

 河口域は昔と変わったが、それでも色々な鳥がやって来る。今、河口域の野原を忙しく飛び回り、しゃべくり続けているのは「コヨシキリ」、スズメよりも小さく、どこでも見ることが出来る夏鳥だが、よくよく見るとユニークで愛くるしい顔をし、口を大きく開けさえずると、口の中が黄色いのが分かる。

                                                 コヨシキリ 夏鳥 

さえずるコヨシキリ

黄色い口の中が見えるほど、口をあけさえずる。

コヨシキリ
イタドリに、しっかりと茎を掴みとまる。


正面を向いた顔は、どこか面白い。

 投稿者:ジョウモン 


カテゴリー: 八雲の自然 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です