先日、町内の方から榊原のバター飴を寄贈していただきました。冷凍庫の底の方から発見したとかで、未開封でした。パッケージには「賞味期限99.10.5」と記されてありました。
寄贈された榊原のバター飴
榊原のバター飴は、榊原安茂氏によって昭和6年に製法が発明され、5年後には製法特許を取得しています。2代目を継いだ幹男さんが平成16年7月に他界された後は、その技術を引き継ぐ人もなく、製造されなくなりました。ある本によると、「二代目幹男さんは、職人気質の方であり、工場は気の許す人以外には決して見せない人」だったそうで、まさに一子相伝であったのかもしれません。
古いバター飴の缶には、”牛酪飴”と書いて”バターあめ”と読んでいたようで、円筒形の缶の表面には「産名海北」とあり、長方形の缶の表面には「北海名産」と違う表記になっており、円筒形の缶が戦前のものと推測されます。
戦前の物と考えられるバター飴の缶
戦後の物と考えられるバター飴の缶
バター飴のしおり
バター飴に関しては、観光情報ブログでも紹介されています。
投稿者:しんちゃん