木彫り熊6体が寄贈されました!

やふー!しげちゃんです。
土曜日の道新に載ってた木彫り熊関係の話題(熊の前にいる私はオマケ)です。

 この土日、役場の皆さんと札幌まで日ハム対阪神戦見に行ってました。
いやー日ハム連勝してよかったよかった!特に土曜はもう引き分けかーとあきらめていたところで逆転。
個人的には、桧山を抑えたところがターニングポイントだったんじゃないかと思ったりしてるんですが。
あと土曜日の午前中はリアル化石ホリダーやってたんですが、これはまたそのうちネタにしたいと思います。

では本題。
 先日、新たに6体の木彫り熊を寄贈していただきましたのでご紹介します。

寄贈6体

  まぁ写真の通りの6体なんですが。

寄贈して下さった方の祖父が開拓農家として八雲に入植して以来の木彫り熊たちだそうです。
持ってきていただいた資料見て驚きました。

初期の熊?

 特にこの熊。
木彫り熊が作られるようになった初期の頃、大正~昭和の初めに彫られた作品だと思われます。

理由は、
1.スイスから持ってきた這い熊とポージングや大きさが一緒。
2.口の中が赤く塗られている。
3.毛彫りの方法がスイスの木彫り熊に似ている。
4.顔がクリソツ

 今、木彫り熊展示室にて展示されている農民美術研究会作の這い熊は、毛彫りに関しては十倉さんの影響を受けているのがよくわかるのですが、この熊は十倉さんの影響よりもスイスの木彫り熊の毛彫りをマネているように見えます。
作者とかは銘がないので不明です。

 また、もう1体作者不明の熊がいるのですが…これも資料館スタッフ(しんちゃんと、四六館長と、ジョー門氏と、古文書K氏と、私)で意見が分かれています。

 

誰の熊?
この熊は…?

 顔や全体のプロポーションは茂木さんの中期ぐらいの作品によく似ているのですが、毛彫りは加藤さんの毛彫りの特徴がみてとれます。
この細くて繊細な毛彫りは加藤さんの専売特許。
でも加藤さんの資料館にある作品だと顔が小さめになるんですよね。
しかし、この加藤さんの顔が小さめで優しそうな顔つきの作風は、長年木彫りをしてきて辿り着いた加藤さんらしさだと思います。
当然、そこに辿り着くまでには、先人の模倣からはじまっていることでしょう。
なので、まだ加藤さんが加藤さんらしい顔が小さい熊に辿り着く前の、茂木さんに教えていただいていた頃の作品なのではないかと考えられます。

 でも、茂木さんのと考える理由もありまして。
まず目がガラス玉。加藤さん達の代ではガラス玉ではなく違う目を使います。
また、肩の頂点の毛彫りは細いのですが、足の毛彫りは短くなる点。
さらに、加藤さんだと毛彫りに微妙なうねりがあったりするのですが、この作品には見あたらないなど。

  加藤さんの初期の作品があれば、それと比べたりすることもできるのですが、ない以上断定できず、あるものから推論するのみです。
これらの木彫り熊たちは、諸事情により秋ぐらいには展示室に並べることができるのではないかと思います。
貴重な資料を寄贈いただき、ありがとうございました。

 あ、報告し忘れていた気がするのですが、寄託していただいた柴崎さんの熊マスク2点は柴崎コーナーに展示しております。
このハツリ彫りのマスクは珍しいですよ!

また新しく展示したらブログで報告したいと思います。

よろしくどうぞー。

 

(投稿者:しげちゃん)


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