アニメでおなじみ一休さんが、実在の人物だって知っていましたか?
頓智で悪い大人を懲らしめる、小坊主という印象しかなかったのですが、今日まで名を残すと言うことは、何か理由があったからでしょう。今度、一休さんの書画を展示するので、ふと疑問が生じました。調べてみると、なんとアニメは江戸時代の「一休咄(ばなし)」などの小話集を基にした創作だったようですね。
一休さんは、今から約600年前の室町時代の禅僧で、乱世の腐敗した宗教界の中で、権力におもねることもなく、常に庶民の味方として禅の教えを広め、多くの人々に愛されたそうです。戒律の厳しい禅宗にあって、酒を呑み、肉を食し、女性を愛したそうで、なんと76歳の時には、30歳代の盲目の美人旅芸人と亡くなる10年間も同棲し、臨終の言葉が「死にとうない」であったそうです。なんとも・・・。
一休宗純筆「梅画賛」
「梅画賛」解説(PDFファイル)
投稿者:しんちゃん