こんにちは!熊べえです!
初めて熊石ブログに登場します!
2024年1月20日は天気が良かったので、以前から狙っていたヤンカ山を登ってきました!
ヤンカ山は標高619mと、山としての標高は低いですが、さすがに1月の北海道の山だけあって、想像以上に登りがいがある山でした。
実感として群馬県の標高1500m以上の雪山に匹敵するくらいの雪山の内容でした。
北海道の平地は本州の山の山頂くらい気温が低いので、厳しいハズです。
所要時間は
登りが4時間半、帰りが2時間。
コースタイムは
駐車場7時半発 ヤンカ山山頂着12時 ヤンカ山山頂発12時50分 駐車場着14時55分
でした。
本州の冬山を登っていた時は、経験的に夏の一般的な登山道を登る所要時間の2倍くらいと見立てていましたが、今回は夏にも来た事がない初見ルートだったのと、積雪が多かったせいか、3倍かかりました。
かんじきを靴に装着しても標高が高くなると膝くらい埋もれたので、かんじきがなければもっと時間がかかり、体力を消耗して途中で引き返すようになったと思います。
熊出没のニュースが全国的にとても多いですが、熊対策としては
熊すず×2、 笛、 熊撃退スプレー、大小ナイフ
を携行しました。
以前、9時間におよぶ沢登りの下山後、疲れていたため駐車場まで2時間かかる林道を一刻も早く1時間に短縮して帰りたかったため、林道を走っていた時にカーブを曲がった先に熊に遭遇した経験から、カーブ手前やヤブっぽい場所、盛り上がっていて先の見えにくい場所の手前では必ず笛を2回以上吹いてから通過しました。
アイヌは「タシロとマキリ」という大小の刃物を腰の左右に装着して、ヒグマに襲われた時、どちら側の手でも刃物を抜ける様に備えていたという事から、最終手段として私もその様にしていました。
今回は左側の尾根を往復しました。夏道がつけられている尾根で、所々にピンクテープが見えたので心強かったです。
25000分の1の地形図の標高505mから尾根は右にかくっと曲がり、ここから尾根は細くなりました。急斜面にトラロープが埋まっていた場所はかなり傾斜が強く、トラロープを引っ張って掘り起こしながら登りました。
その後、雪壁のようになっている斜面は膝くらいまで埋まります。雪崩を引き起こさない様、なるべく灌木が生えている箇所を進みました。
雪質に関しては、1月15、16日と猛吹雪になり、17~19日は雨が降ったり晴れたりしてだいぶ溶けたせいか雪が引き締まっており、登山当日の20日の雪は安定していました。
頂上直下では、尾根がかなり細くなっており、滑ってはいけない箇所が続きました。
ヤンカ山山頂には鐘があり、たどり着いた時は感無量でした。
美しい海や冷水岳、白水岳が遠望できました。
また、山頂の雪をバーナーで溶かして作ったカップ麺は最高においしかったです。
次回は右側の尾根を使って登ってもいいかなと思いました。
以下は写真です。
この赤いザックの中の装備は、非常用テント、目出し帽、帽子、予備手袋、ガスコンロ、鍋、非常食2食分、薄いダウンジャケット、サーモス(保温性の高い水筒)、ヘッドライト、予備電池、携帯電話の予備電池、コンパス、行動食(パン4つ)、25000分の1の地図、熊よけの鈴2つ、財布(軽量化のため小銭は持ってない)、車のカギ、が入っています。重量は5kgくらい。
駐車場から20分くらい進むと、「ヤンカ山」の標識があり、左に進んだ。
林道を進むと、左側の川に小さい滝が見え、木にピンクと青のテープがついている。ここから川を渡り、反対側の尾根から登り始める。
川を渡って尾根にとりつくまで数メートルの高さの急斜面を登る。ロープがあるが、雪がずぶずぶと崩壊してのぼりづらかった。
尾根に上がってからすぐに右手側の川の斜面は急斜面になっていた。
雪山用の杖として使う70cmくらいの長さのピッケルはほとんど根元まで埋まり、かんじき(新雪にあまり埋まらないように靴に装着する道具)を履いても膝の高さまで埋まった。
巨木が倒れていたので、木の下を通過した。
標高505m地点で休憩。ふきっさらしで北風が冷たいので、スノースコップで簡単なブロックを積むと、風を遮ることができる。
標高505m地点。ここから尾根は北東方面にかくっと右に折れる。時間は10時半。7時半に駐車場を出発したので、ここまで3時間。
標高505m地点から北東方面へ進む。ここから雪はより多くなり、傾斜もどんどん増してくる。
頂上手前の長い登り。わかりづらいが、結構傾斜は強い。
長い傾斜を登りきると、両側がやせている尾根につく。ウサギのような足跡はどこまでも続く。
頂上手前に熊石漁港が一望できる開けた場所があり、美しさのあまり登山の疲れを忘れる。
細く痩せた尾根を進むと、ヤンカ山山頂としか言いようのない場所に到達。時間はちょうど12時ピッタリ。駐車場から4時間半。鐘が木に吊るしてあり、喜びの鐘を鳴らす。後ろに見える山は冷水岳。山頂は狭く、鐘の反対側は完全な崖となっていた。
ヤンカ山山頂から見えた白水岳。
山頂の雪をガスバーナーで溶かして水を作り、カップ麺を作った。雪から水を作るにはサーモスのお湯を雪にかけてつくる。これは「呼び水」と言われる。
ピンク色の木に巻かれたテープは下山中心強い。ピンクテープを見ると安心感がある。凍った斜面でかんじきのバンドが切れるハプニング。やはりかんじきがないと、新雪では倍以上埋まった。↓