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冷水岳の手前の938mに行ってきました!
冷水岳に平田内川の夏道の登山道を使って行ってきました。
以下はコースタイムです。
6時00分 大沢橋北の道路脇に駐車
6時20分 大沢橋を渡った右登山口より登山開始
9時20分 752mのピーク到着(10分ほど休憩)
10時45分 938mのピーク到着(5分ほど滞在と偵察)
11時00分 少し下がって10分休憩のあと下山開始
11時50分 752mのピーク周辺に到着
13時00分 大沢橋北側登山口に下山完了
登り4時間25分 下山2時間 合計6時間25分
の行程でした。
当日の天気概況 弱い西高東低 ⇒北風が予想される
5500mの寒気 ⇒ 北海道から東北まで-36度の寒気に覆われる
天気図と上空の寒気から、油断ならない気象条件ではあったが、現地の天気予報と状況を見てなるべく早く下山すること、12時を引き返すタイムリミットとして設定して登ることにした。
1月にヤンカ山に登った時の装備は「かんじき」と「スノースコップ」を持っていきましたが、3月は雪が溶けてだいぶ締まって凍っていると考えられた事から、かんじきとスノースコップは置いていき、かんじきの代わりに「アイゼン」という10本爪のスパイクの様な道具を持っていきました。前爪があるタイプです。
雪の量は傾斜の緩い場所では20~30センチ、急傾斜の場所では10センチくらいの積雪。
全体的な感想としては、夏道はほとんど草刈り等、整備されていないと聞いていて廃道に近いくらい荒れていると予想していましたが、それほど荒れているという印象は受けませんでした。国土地理院の地図に記載されている標高752mのピークまではピンクテープはしっかりとありました。752mのピークから冷水岳方面は、急激に傾斜がきつくなることからか、ピンクテープの根本のみが残り、手入れが間に合っていない印象でした。
春になり、雪が溶けて遠目からも地面が見えていたので、地面が凍り、地面が見えている場所はアイゼンの前爪を立てて登って行きました。
凍った土の斜面にはピッケルのシャフトを握ってピッケルを振り、ピックを斜面に刺して登り、今回ピッケルは大活躍でした。
938mのピーク直下の斜面は特に斜面が急で、雪と木の間をピッケルのシャフトを突き刺し、木や笹やぶをつかんで登り、ロープを持っていない事から、時々登った道を振り返り、「登った道は下山できるか?」を確認しながら登りました。
938mにたどり着くと、強い北風が連続的に吹いていて、時間的にも冷水岳まで半分くらいしか来ていない事、東に抜けるルートが「ナイフの刃」の様に薄く急斜面になっていたことからそれ以上先に進むことを断念しました。
938mのピークは北風が強く、寒いので5分ほどルートの偵察をした後、数十メートル下に戻り10分ほど休憩。その後、同じルートを戻りました。
938mのピークから東に抜ける稜線は、ロープで確保が必要なので、積雪期の冷水岳に登りたい!というパートナーが見つかった時にまた来たいと思います。
装備
バーナー 寒冷地用ガス1個 メタルマッチ ツエルト(非常用テント) アルミ製10本爪アイゼン ピッケル コンパス 地図×2 非常食2食(アルファ米) 菓子パン6個 棒状の栄養スナック4本 テルモス(魔法瓶) 笛 熊撃退スプレー ナイフ2本 スマホ予備バッテリー スマホ 予備手袋 目出帽
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6時頃、大沢橋北の道路わきに駐車し、登山準備をする。
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6時20分。登山を開始する。
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やぶ手前にピンクテープがあり、左側のやぶが登山道。
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登山口入り口にはやぶに包まれているがピンクテープがある。
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752m手前まではしっかりとピンクテープはところどころ張られている。
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雪庇(せっぴ)が次第に張り出してきている。
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752mのピーク付近から。海が一望できる。
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752mのピークから斜面が急激に急になってくる。雪の下の土が凍っているので、アイゼンとピッケルを武器に突き進む。
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尾根は細く、やぶの後ろの斜面の傾斜は強くなっていく。
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鞍部を進む。この辺にテントが張れるかもしれない。
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10時45分。938mピークに到着。ピーク手前の斜面のやぶ、木をつかみピッケルのシャフトを雪面に深く突き刺しながらより一層きつくなった斜面を苦労して登った。ピークに到着すると強めの北風が連続して吹いていた。風の状況と時間からこの時の行動をここまでとした。ピークから冷水岳を望む。
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938mナイフ状になった鋭い尾根。冷水岳に行くにはこの尾根を渡って行かなければならない。
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ナイフのエッジ状の尾根から冷水岳に抜けるルート。
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938mピークから東に抜けるルート。完全にナイフのエッジのように鋭くなっていた。
この先を進むのにはロープ等のクライミング道具が必要と思われる。
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938mピーク手前の急傾斜地の手前から。写真からはよくわからないが、この下は場所によっては体感的に60度かそれ以上の傾斜があり、つまづいたり滑ることができないので、下るのに緊張した。
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938mのピークは完全に北風で、悪天候を裏付けるように高層雲とハロ(英語)が広がる。ハロは空気中にある氷の粒が太陽に反射してできると言われている。悪天候の兆し。のため、早いところ下山する。
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高層雲にハロ(英語)が広がる。この雲から乱層雲が低層にできてくるとより天候が悪化する。
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938mの傾斜が強い場所から少し下り、傾斜が少し緩くなった場所から撮影。天候が気になる。
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12時半。空は乱層雲に覆われてきた。
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13時に登山口に到着。
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無事駐車場に戻れて安堵した。