年明けの穏やかな天候とは一転して、雪が降り続き除雪作業に精を出す町民が多く見られるようになった熊石地域です。
そんな中、1月10日に平地区にある「ひらたないスキー場」がオープンしました。積雪量は文句なし。最高のパウダースノーとなっています。
ひらたないスキー場は滑走面が1面の、いわゆるローカルスキー場で、長さは約300メートル、幅60メートルほどしかありません。
リフトは2基設置されており、正式名称ではありませんが「ロープトゥ」と呼ばれる(地元ではバーリフトと呼んでいます)ワイヤーにハンガーの半分ような形のプラスチックのバーが固定されたものが機械的に動いており、これでスキーヤーを上まで運びます。
ロープトゥは桧山管内のスキー場では多く見られますが、全国的には珍しくなったリフトでもあります。一般のスキー場の座って空中を移動するリフトとは違い、ロープトゥは常にスキーの滑走面が雪面に当り、滑りながら登るため初心者には「鬼門」のリフトです。普通のリフトだとある程度スキーが滑れなくても上から滑りながら上達していきますが、ひらたないスキー場は逆で、まずは下のほうで自分で登り滑る、上り滑るの練習をひらすた繰り返し、さらにはリフトに乗る練習までもしなければなりません。小学校低学年では相当ハードな練習となりますが、これをクリアー出来なければここのリフトには乗れないのです。まさに「鬼門」。
今までの内容だとデメリットしかないスキー場と思われますが、地元スキーヤーは小さい頃から慣れ親しんでいますので、不便と思った事はありません。しかもリフト代は無料!親にとってはとても経済的なスキー場です。圧雪はしていませんが、タダなので利用者みんなで踏み固めます(こじつけですがこれも練習の一つです)
そのような訳で、1月11日から13日の3日間、初めてのスキー教室が開催され、スキークラブの協力を得てリフトに乗れるまでの練習を行っています。子ども達は自分で登るのが辛そうですが、ここを乗り越えれば楽しいスキーライフが待っていますので是非頑張ってほしいと思います。
私も一員として足しげくスキー場に通い、模範となるよう日々鍛錬に努めていますが、普段の運動不足、又は歳のせいか毎年スキーに体が慣れるまでの時間が長くなっているように思います。今日も綺麗な「シュプール」を描けるが心配ですが怪我だけはさせないよう、しないようにと注意をしています。
なお、ひらたないスキー場の開設は2月29日までを予定しており、午後5時から9時のみのナイター運営をしていますので、時間のある方はぜひご利用ください。前面ナチュラルバーンとなっていますのであしからず。
(初めてのスキー教室練習風景)
(投稿者:シュプール)