遅れてきた桜前線も、気がつけばすっかり葉桜な今日この頃。
『葉ざくらや人に知られぬ昼あそび(永井荷風)』と葉桜は夏の季語のようで、ここ熊石もまさしく初夏の日差しが続いています。初夏というか、日差しはまさしく夏のようです。おっととと夏だぜ。
さて、運動会シーズンがやってきました。
そもそも運動会の始まりは、明治7年(1874年)当時の海軍兵学校の競闘遊戯会が始まりとのこと。
その後、明治11年(1878年)に札幌農学校で遊技会が開催され、わずか数年で北海道内の小中学校に広がりました。
熊石町史をひも解いてみますと、ここ熊石では、今を遡ること121年前の明治25年(1892年)に、第1回の村民運動会が行われ、パン食い競走、二人三脚、うさぎ跳び競争、旗取り競争、綱引き等、当時としては極めて斬新なプログラムで、春の一日を全村が楽しく過ごして親睦を深めたといいます。
そして、この運動会は毎年続けられ、その後、小学校運動会に引き継がれたとのことです。
ここ熊石地区でも5月後半からから、6月前半にかけて各小学校で運動会が行われました。
漁師町の多くがそうであるように、グラウンドには、万国旗ではなく、大漁旗がはためいています。
また、大漁旗をモチーフにした競技も多いようです。
関内小学校テーマ「楽しもう!あきらめないで最後まで」
雲石小学校テーマ「勝利にみちびけ!40人の底力!」
泊川小学校テーマ「we can do it 全力で走れ!」
相沼小学校テーマ「仲間とのきずなで勝利をつかもう!」
ちなみに熊石ならではの競技といえばこの背なわ巻きリレー。
すけとうだら漁に使われるはえ縄を、第一走者が解き、第二走者が樽に巻きつけていく作業を繰り返すリレー競技です。なわは75mあるそうです。
チーム編成で漁師の方が偏ると不公平だとクレームがつくこともあるとか。
ひたすら解いて解いて・・・。
肩の力を抜いて、腕を回転させるのがコツのようです。
学校、保護者、そして各地域の皆さんが、ともに力を合わせ、一体となって盛り上がった、初夏の一大イベントでした。
追伸1
八雲町立図書館の展示ブースで熊石あわびの里フェスティバルの写真を展示していただけることになりました。
写真でイベントを振り返り、会場の雰囲気を味わってください。
日時 6月13日(木)~6月27日(木)
場所 八雲町立図書館
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/library/content0329.html
追伸2
関内地区の国道229号線沿いにある急傾斜の落石防止ネットのフジの花棚が見ごろですよ。
投稿者 Rodrigues