近頃、とても蒸し暑し熊石地域ですが、日に日に涼しさを感じられるようになりました。
この辺の地域では、お盆が過ぎると一気に秋に向かって季節が変り、夏の終わりをしみじみと感じます。
さて、先日、3日間の日程で行われた、「根崎神社例大祭」が終了しました。
天候不順により、雨の心配をしなくて済んだのは13日の宵宮祭のみで、14日は雨での巡行となりました。
雨だと各地区の大切な山車(ダシ)が濡れてしまい傷む(特に人形)ことがあるため、各山車がビニールシートを使い「雨対策」を行います。
これが結構大変な作業で、大きな山車にそのままビニールシートをかぶせてしまえば、太鼓たたきや人形が全く見えなくなりなります。そこで各地区では、いかに人形が綺麗に見えてなおかつ濡れない対策を取るのに必死です。雨の祭りではこのような「雨対策」を見るのも一つの楽しみ方としてはいかがでしょうか?
また、この日は根崎神社の405周年記念として巡行出発前に関内漁港で、江差追分師匠の青坂満氏が「江差追分」と「切り声ソーラン」を披露。8基の山車を目の前に、海の香りが漂う中で聞く民謡は、格別なものがあり伸びやかな歌声に周囲から大きな拍手が送られていました。
翌15日は雨には当たらなかったものの、いつ降り出しもおかしくはない空模様の中、鮎川地区をスタートしました。
御祝儀をいただいた一軒一軒に感謝の気持ちを込めて子供たちは一生懸命にお礼の太鼓「立山(たてやま)」を演奏しながらの巡行となります。
根崎神社がある根崎地区に入るのは、スタートしてから5時間後の午後6時。山車の引手も体力勝負です。
夜になり各山車の電飾が一気に点灯されると観衆から拍手が送られるほど、きらびやかな山車が姿を現します。その山車がふれあい広場出口から根崎神社前までの約200mの区間に、それぞれ蛇行しながら順番に練り歩きますので、各山車の太鼓・音楽・掛け声などが入り交じり熱気は最高潮に達します。
根崎神社前の沿道にはこの姿を見ようと毎年多くの方が歩道を埋め尽くすほどの賑わいを見せ、巡行関係者もまさに完全燃焼。盛況のうちに幕を閉じました。
(江差追分を披露した青坂師匠)
(ひらたない荘前で各山車が集合しました。雨対策のためビニールシートがかぶせられています)
(ライトアップされた山車)
投稿者:シュプール