今日は昨日とは違い風、雨の強い日です。暴風波浪警報が出ている地域もあるようで明日にかけて注意が必要のようです。
熊石の冬の風物詩と言えば、例年11月から1月まで漁期となるスケソウの漁船が、午後から夕方にかけて一斉に港へ入り、陸揚げで岸壁、荷捌所が賑やかになります。町内景気もスケソウ漁に左右されるくらい景気の良かった時代もありました。(ちょうどバブル崩壊の頃です)漁獲量、価格ともに良く、3ヶ月で1年分の所得を稼いだとは言い過ぎかも知れませんが、それくらい良かったものです。近年は漁獲量がめっきり減り、魚価も安く、スケソウ漁から撤退する漁家が毎年のように出て、熊石の操業船も今では11隻で、以前のような活気はまったくありません。それでも時期になると「今年のスケソ漁はどうだね?」「スケソ汁は食べたかね」と年配の人たちの会話は浜の話になります。
この頃になるとイカ漁も戻りイカと言われる大き目のイカが釣れ出し、年末に向けて漁火の数が多くなってきます。でも今年は不漁のせいか少ないですね。海岸から近い目と鼻の先くらい近い沖合で操業します。
写真は10月下旬の漁火ですが、天気の良い夕暮からの漁火は、何とも言えない情緒ですな。小柳ルミ子の「沖で揺れてるよ~♪ あ~の漁火は 好きなあなたが イカ釣る小船~よぉ~♪」と思わず口ずさんでしまいました。漁師に惚れる女性がもっと増えてほしいが、現実はそう甘くないようです。
(投稿者:マグマ大使)
はえ縄で水揚げされた鮮度抜群のスケソウ
夕暮時に輝く漁火