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国道277号線を熊石側から八雲町方面に走り、見市トンネルを抜けるとすぐ見市大橋という大きな橋があり、その真下を流れる川が見市川です。
その川を上流(北側)に登って行くと、右手側にイワナ沢という沢があり、イワナ沢に沿って東方面に登って行き、ヤブの中にルートをとって行くと、最終的に岩子岳に到着します。
岩子岳は雲石峠から最もよく見ることができます。
熊石町と八雲町の間を通る国道277号線の雲石峠の八雲町方面に見える山が「岩子岳」です。
岩子岳は標高801mの山で、雲石峠から見える南側の斜面は急傾斜で岩肌が見え、付近の山々から見ても一段と険しく見えます。
冬に雲石峠から見える岩子岳の姿は特に好きで、その姿はより美しく見えます。
この日は、はるばる神奈川県から来た友人とイワナ沢の大滝までの往復となりました。
友人とは数年前から沢登りに行くことを話合っていて、八雲町熊石町に来てくれるという事で熊石町の沢を案内する事にしました。
今回は神奈川県横須賀市から礼文島、札幌、八雲町という長旅との事で、気軽に北海道に旅に来る行動範囲の広さと行動力には驚かされます。
友人は初めて沢に行くので、前日に札幌で沢たび(沢で使う履物)、熊撃退スプレー、ホイッスル、熊鈴2つなどをまとめて購入したので40000万円近くかかったとの事で、その他の装備品は私が友人に貸し出して対応しました。
天気はしばらくの間雨が続いていて、天気が心配でしたが当日の熊石町側はとても良く晴れました。(友人を八雲駅に迎えに行った時は雨が降っていました。)
次の日の日曜日は土砂降りとなってしまい、1日ずれていたら行くことは断念する事になったでしょう。
全国で問題になっている熊対策については、各自熊撃退スプレー、熊鈴2個、刃物2本、ホイッスルを用意し、数分に何度かはホイッスルを吹いて音を出し、特にヤブが深い場所や、カーブなどの見通しの悪い場所では2人でうるさすぎるほどホイッスルを吹いて音を立てて行動しました。
また、ヤブの深い場所では常に熊撃退スプレーを手に保持しながらの行動、どちらかが地図を見るなどの時は、一方は熊スプレーを手に周囲を警戒し、休憩時座る時は互いに同じ方向を向かないで全方向を警戒できる様にしました。
門崎允昭(かどさきまさあき)著の「ヒグマ大全」という本によると、(208ページ)アイヌは外出する時や狩猟に行く時は左腰にタシロという30~40センチの山刀、右腰にマキリという小刀を携帯し、万一ヒグマとの格闘に備えたと書かれています。
どちらの手でも刃物を抜ける様にしていたとの事です。
最終的に何らかの刃物で反撃が生死を分ける時もあるそうなので、我々も一人あたり左右に刃物を装備して行動しました。
全体的な感想としては、見市川の流れに目を見張る様な美しい水の流れや、立派な大滝があることが確認でき、良い沢登りとなりました。
次回は岩子岳まで往復してみたいと思います。
以下はコースタイムです。
11時5分 見市トンネル手前駐車場 発
11時20分 見市川本流 着
11時40分 第一堰堤 着
12時00分 第二堰堤 着
12時10分 イワナ沢入口 着
20分休憩
12時30分 イワナ沢 入渓開始
13時40分 大滝着
1時間休憩
14時40分 大滝発
15時40分 見市川本流着
16時45分 見市大橋下着
17時15分 見市トンネル手前 駐車場着
行き 2時間35分
帰り 2時間35分
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見市トンネル手前、見市大橋手前の左側の駐車スペースに駐車させる。
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見市大橋手前の右側にガードレールがあり、そこから見市川に降りる。
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ゲートがあり、道がある。
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ガードレールがあり道になってはいるが、ヤブが深く熊とばったりと遭遇することを避けるため、2人でホイッスルを吹き熊撃退スプレーを片手に進んでいく。
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いつも車で渡っている見市大橋が見えてきた。
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見市大橋の真下付近に到着し、見市川本流が見えてきた。
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見市川本流に到着。水量は少ない。
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澄んだ水が流れる。
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絵に書いたような楽園に出てきそうな美しい深い水の流れがあった。
私の子供時代に近くにこんなきれいな川の流れがあったなら、夏は年中泳ぎに来ていた事だろう。
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第一堰堤が現れる。遠目にも大量の流木がせき止められている。
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第一堰堤は一番右のスキマから通り抜けた。
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第一堰堤上流部。平凡な流れが続く。
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第二堰堤が現れる。
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第二堰堤は左側のやぶから超えることにした。
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第二堰堤の上部から。木をつかみながら越える。
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第二堰堤を越えて少し歩いていくと右手側から細い沢の流れが出てきた。これがイワナ沢の支流。
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イワナ沢の入り口。
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見市川本流より川幅が狭いので、沢っぽい流れとなっている。
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増水したときに流されてきた流木か。多少のぼりずらいが木をつかんで超えていく。
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イワナ沢の流れの様子。たまに魚の影が見える。
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イワナ沢の大滝。轟音を立てて豊富な水が滝つぼに落ちる。この立派な滝をみる来るだけでも十分この沢を登る価値がある。
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イワナ沢の大滝と巻き道(迂回路)。
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イワナ沢の大滝の右側のアップ。大滝は登れないので、岩子岳に向かうにはこの深いやぶを通過して大滝を迂回することになる。
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見市大橋の真下付近の河原の石の隙間になんと鳥の巣が!よく見ると枯草で作られた巣の中に卵が2つ見える。雨で川が増水しても大丈夫なのだろうかと心配になる。
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最初に橋の下に降りたときは気がつかなかったが、見市大橋真下に大滝があった!
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見市大橋の熊石側にある大滝。高さは15~20mくらいか。遠くから見るとさらに2段になっていて、興味深い。
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雲石峠から見る岩子岳。(801m)八雲町側(東側)に見ることができる。雪をまとった冬の岩子岳の姿も見もの。通称「道南のマッターホルン」とも呼ばれる。イワナ沢から登る場合、正面の岩場下を右に横切って尾根に出たところを北に進み、岩子岳山頂に向かうと思われる。